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野澤零温、ストライカーとしての強烈な自負。大事な1点を決めたエースの価値【高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021「FC東京U-18 vs. 浦和レッズユース」】

 

 
「レッズがボールを動かすことにこだわっているのでその部分(に対する守備)の意識は高かった」と試合後に語ったのはFC東京U-18の中村忠監督だ。リカルド ロドリゲス監督が率いる浦和レッズトップチームは、必然的に昨シーズンまでの徳島ヴォルティスにも似た趣のサッカーで強豪への路を歩み始めているが、直下のユースチームもいわゆるボールを動かすサッカーを志向している。すると、FC東京もトップチーム同様に──いや、トップチームよりも純化した守攻一体の、強度の高いサッカーで、浦和にボールを保持させにくくするという対抗の図式になる。
 
 試合を決めたのはエースストライカー、野澤零温だった。背番号18のこの男は、生地慶多とともに前線から相手を追い、浦和ユースの動きを封じようと90分間走りつづけるミッションを完遂した。現代サッカーのフォワードとしてはまずそこを称賛されるべきだが、その重労働をまっとうしながら先制点にして決勝点をマークしたことにエースとしての価値がある。
 
◆どんな状況でも点を獲るのがエースストライカー
 

 
 この点について訊ねると、野澤は頷いた。

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