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内田宅哉が右サイドバックにぴたりと嵌まった理由とは。長谷川健太監督が語るこの配置のメリット【J1第15節「FC東京vs.ガンバ大阪」観戦記】

 

 
 今シーズンの試合後レポートとしてお届けする「観戦記」。今回は5月22日に味の素スタジアムで開催されたJ1第15節、ガンバ大阪戦を振り返っていきます。
 
 さて、試合後のWeb会見で小野瀬康介の口から出た「なんかもうバラバラになってるんで」というコメントが、公式ほか各紙に載り話題となっていますが、このことからもわかるようにガンバはまさに瀕死の状態。その彼らに対し、開始1分も経たないうちに致命的なダメージを与えたのが、内田宅哉のアシストによる先制ゴールです。
 正式な監督が決まるまで代行の松波正信監督は三浦弦太を右サイドバックに、菅沼駿哉をセンターバックに配置、アダイウトン対策に出ました。試合トータルでは1失点ですし必ずしも狙いは外れていないのですが、落ち着くまでの序盤は混乱、あるいはちぐはぐと言っていい状態だったと思います。はたしてガンバがよくなかったから東京が先制して勝てたのか、あるいは東京が先制したからガンバの状態を悪化させて勝てたのか、判断が難しいところですが、ともかくも内田が菅沼をかわして絶妙な浮き球を上げたことは間違いありません。ジュビロ磐田時代のプロフィールを見ると「俺のココを見て!」の欄が「1対1の守備」となっていまして、本来はストッパーとして内田のようなタイプの選手を止める対人プレーが求められるところだっただけに、ガンバ側の視点では非常に悲しい事件でした。
 前節、柏レイソル戦を観た人々は「うっちーがちゃんとサイドバックしてる! ディフェンダーみたいになってる!」と気づいたかと思いますが、ガンバ戦でも守備でいいプレーを見せつつ、今回は秒殺アシストという攻撃面がクローズアップされ、ますます内田の株はうなぎのぼり。長谷川健太監督に最後の1問という状況で、うっちーを右サイドバックで起用するメリットについて訊ねると、こういう答えが返ってきました。

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