青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

東京ドロンパが東京国際フォーラムに出没(予定)。そしてFC東京の社会連携活動【無料公開】

 
 本日11月16日と17日に東京国際フォーラムで開催される『ヒューマンライツ・フェスタ東京2019』には東京ドロンパが出張。人権についての催しで、12時30分、13時30分、15時、16時からそれぞれ20分間会場内に出没する予定です。東京ドロンパは、
 

 
 こういうすてきなサインを小冊子に寄せています。その下に日本代表選手の肖像がちらほら見えますね。
 

 
 明日はJ3のホームゲーム(第31節)が味の素フィールド西が丘で開催されますが、代表ウイークでJ1がない週末、東京国際フォーラムに足を運んでみてはいかがでしょうか。
 
◆社会連携活動
 
 さて、このところFC東京の社会連携活動が世に伝わるようになってきていますが、さる11月5日には小平で多摩少年院在院生の社会復帰を支援する院外実習がおこなわれました。ホームタウンに暮らす少年たちが社会から取り残されることなく出院後に社会で活躍するためのサポートが目的で、7月11日と10月15日に次ぐ3回目。前段として既に多摩少年院でのサッカー教室が過去に開催されていましたが、継続して交流するなかで院外学習の受け入れ先を探していることをFC東京が知り、実施にいたったという経緯です。
 内容は練習場を訪れることで、華やかに映るプロサッカーの現場は、実は多くの人々による地道な支えで成り立っていること、感謝する気持ちの大切さを実感してもらうというもの。5日は朝からグランドキーパーとホペイロの仕事を体験し、トレーニングを見学、全体練習終了後は森重真人と児玉剛の両選手そして原博実Jリーグ副理事長との対話に臨み、帰院後活動の振り返りをするというスケジュールでした。
 少年との対話を終えた森重選手と原副理事長がすばらしい談話を残していたのでご紹介します。
 

 
○森重真人の談話
 
「これから知らないところに行って不安もある」という少年に対して、ぼくらもそれを小さいときから不安を感じながらいろんなところに行き、いろんなチームに入ってきた、でもひとつサッカーというものがあれば話も広がるし、友だちもできるよと、そういう話をしました。彼もサッカーが好きだということで、サッカーによって世界が拡がっていくんじゃないかと。
 これからの人生のほうが長い。サッカーをするのもいいし、何かひとつできることを見つけてやっていってほしいと思います。職業に関するDVDも見ていると言っていましたが、こうして体験するほうがいろいろなこと(勤労の実際)がわかると思うし、そのなかの人間関係も体験できる。彼にとっていい経験になると思う。
 クラブがサッカーだけでなくいろんなことに貢献できるのはすごくいいこと。サッカー自体が貢献できるのはいちサッカー選手としてうれしいです。
(──ご自身の10代振り返って、時間が経つとこれだけ変わるもんだなぁって思ったりします?)
 そうですね(笑)。昔はどちらかというと、もっと表に出るタイプだったので。まあ、人は変わるんだなぁと感じてますけどね(笑)、ぼく自身が。
 
○原博実Jリーグ副理事長の談話
 
 東京で第一回目を実施したのと同時期に、私はは新潟の少年院に行ってサッカー教室に参加したり話をしたりしました。
 Jリーグの地元に根づいているクラブの関係者がいろいろな方々と接点を持って協力、お手伝いをすることは必要だと思う。選手たちもいろいろな人と接したりふだん出会えない人の接触は必要です。サッカー選手は閉じられた世界にいる。交流することで選手も成長しますし、もっともっといろいろな方と接する機会を我々Jリーグも広めていきたい。
 Jリーグの理念のなかに『スポーツを文化に』というものがあるじゃないですか。地方に行けば行くほど、人口が減ったり高齢化が進んだり、そういうものに向き合わないでただ自分らがサッカーやってる、スポーツやってる、それで観に来てくださいという時代は終わったと思うんですよね。
 そういう、世の中の環境が変わったなかで、いっしょになってチームの一員になる。震災(復興支援)もそうだし、空き家ばっかりになっている商店街のところに赴いて、みんなで活気を戻したりね。
 ぼくらが最初にするのはスポーツでありますけど、人を惹きつけるような立場であると思うので、だからこそいろいろな人に認められるようにしないと。もっといろんな関係を広めていってクラブを通じてつながったり拡がったり、この街や村になくてはならないクラブになっていく。
 サッカー選手の仕事だけでなくちがう仕事でも、何をやっても、街が、日本がよくなっていくようにつながっていけば。つながっていかないと継続していかないんじゃないかな。それが日常のなかにあるのがJリーグで、選手もそういうところにもっと絡めるようにと、JリーグとJクラブとで話をしています。健常者とか障がい者とか、女性とか男性とか、高齢者とか若い人とか、全部ひっくるめていろんないまの日本の置かれている課題に協力していくような、そういう人たちをいっぱい惹きつけたいなって思います。
 一回、二回で終わるのではなくこういうのをちゃんとつづけて、それが回を重ねるごとに当たり前のようになっていく、それが大事だと思います。
 きょう来てよかったなと思います。
 
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後藤勝渾身の一撃、フットボールを主題とした近未来SFエンタテインメント小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』(装画:シャン・ジャン、挿画:高田桂)カンゼンより発売中!
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「青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン」とは

 

「青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン」について

『青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン』は、長年FC東京の取材を継続しているフリーライター後藤勝が編集し、FC東京を中心としたサッカーの「いま」をお伝えするウェブマガジンです。コロナ禍にあっても他媒体とはひと味ちがう質と量を追い求め、情報をお届けします。

 

 

青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジンは平均して週4回の更新をめざしています。公開されるコンテンツは次のとおりです。

主なコンテンツ

●MATCH 試合後の取材も加味した観戦記など
●KODAIRA 練習レポートや日々の動静など
●新東京書簡 かつての専門紙での連載記事をルーツに持つ、ライター海江田哲朗と後藤勝のリレーコラムです。独特の何かが生まれてきます

そのほかコラム、ニュース、などなど……
新聞等はその都度「点」でマスの読者に届けるためのネタを選択せざるをえませんが、自由度が高い青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジンでは、より少数の東京ファンに向け、他媒体では載らないような情報でもお伝えしていくことができます。すべての記事をならべると、その一年の移り変わりを体感できるはず。あなたもワッショイで激動のシーズンを体感しよう!

 

■過去1週間の記事一覧

○10/13
○10/12
○10/8

 

◎後藤勝(ごとう・まさる)
東京都出身のライター兼編集者。FC東京を中心に日本サッカーの現在を追う。サカつくとリアルサッカーの雑誌だった『サッカルチョ』そして半田雄一さん編集長時代の『サッカー批評』でサッカーライターとしてのキャリアを始め、現在はさまざまな媒体に寄稿。著書に、2004年までのFC東京をファンと記者双方の視点で追った観戦記ルポ『トーキョーワッショイ!プレミアム』(双葉社)、佐川急便東京SCなどの東京社会人サッカー的なホームタウン分割を意識した近未来SFエンタテインメント小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』(カンゼン)がある。2011年にメールマガジンとして『トーキョーワッショイ!MM』を開始したのち、2012年秋にタグマへ移行し『トーキョーワッショイ!プレミアム』に装いをあらためウェブマガジンとして再スタートを切った。

 

■J論でのインタビュー
「ライターと編集者。”二足の草鞋”を履くことになった動機とは?」後藤勝/前編【オレたちのライター道】

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