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“久保建英頼み”とならないために~15番が示したトップに適合するために必要なこと【コラム】

 
 J1第1節に於ける久保建英のパフォーマンスがすばらしかったことは明白だ。誰かの言葉を借りるにしろ、試合後の記者会見で長谷川健太監督が発した「『すばらしい』のひとこと」があれば十分だろう。
 ただ同時に、久保の存在感が大きすぎた気がしないでもない。彼を武器として使う、ちらつかせるのであればいいが、久保頼みになってしまってはいけない。それこそ長谷川監督が言うように、5月23日から開催されるU-20ワールドカップでもうひと伸びして「すぐまたヨーロッパから声がかかる」事態になったときのことを考えたら、久保がいなくても相手の強烈なプレスをかいくぐりチャンスをつくれるくらいにならなければ、その先を勝ち抜けない。
 そしてそのようにチームとして成長もするには多様な武器を揃えなくてはならず、つまり若手選手個々の成長も必要になってくる。
 
◆何が成長したのか
 
 久保がこの一年でなしえたのは、端的には過去、FC東京U-23の監督を務めた人々が言ってきたように、トップの試合に出るための条件を揃えることだった。
 昨年のJ3第11節、FC東京U-23vs.ザスパクサツ群馬。久保は右サイドの中盤で先発し、前半16分、自身がプレッシャーをかけてボールを奪ってからのショートカウンターで先制ゴールをマーク、“ちがい”を見せつけた。ところがその後、

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