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ありがトーレスな3万人超えを達成するも、マッシモの術中に嵌まりスコアレスドロー【J1第25節第1報】

 9月2日、FC東京は味の素スタジアムでJ1第25節に臨み、河野広貴、高橋秀人、権田修一の元東京トリオを擁するサガン鳥栖と対戦。0-0で引き分けた。フェルナンド トーレスの人気も手伝い、30,867人の観衆がスタンドを埋めたものの、夏の最後を彩るエンタテインメントとしてはスペクタクルを欠く内容だった。
 河野は出場機会がなかったが、高橋と権田はフル出場。攻め上がりを自重しゴール前を抑えつつサイド後方までをも守る高橋、守備組織の構成のみならずシュートやクロスへの反応もよかった権田、それぞれが東京の前に立ちはだかった。

 ピッチサイドのマッシモ フィッカデンティ監督は鳥栖の選手に対し、攻撃にはとやかく言わず、守備に関してはこまかく、激しく注文をつけていた。敵地での戦いから勝点1を持ち帰ろうとする狙いは明白。アディショナルタイムの最後は選手交替で確実に時間をつぶし、引き分けに持ち込まれた。
 東京はシュートを至近距離でブロックされる、あるいはシュートに持ち込めない場面が目立った。これまで連敗中は決定的なチャンスを決められず、決定力不足の印象が強かった。だが、この日はスペースを消してゴール前を固める鳥栖の前に決定的なシーンをつくれず、どこまで攻撃が改善されたのか、確かめにくい試合となってしまった。
 相手の攻撃を無効化しての無失点を、東京時代のマッシモ フィッカデンティ監督はよく「戦術的に完璧」と自ら評していた。特殊な相手の堅守を打ち砕けない、イレギュラーな引き分けで、東京は勝点2を逃す恰好となった。

 長谷川健太監督は

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