「もう一歩のところまで来ていると思う。みんなでこの状況を乗り越えたい」復調した丹羽大輝、残り10試合に向け結束を強調【J1第24節第2報】
「きょう(8月26日)の昼過ぎ、急遽試合に出ることを伝えられました」
森重真人が発熱で欠場したJ1第22節vs.柏レイソル戦につづき、今度はチャン ヒョンスが腿を傷めたことにより、第24節vs.湘南ベルマーレ戦に緊急先発した丹羽大輝。しかしスクランブルにもかかわらず、丹羽はラインを高く上げ、空中のボールを跳ね返し、攻め上がっては組み立てに加わり――と、広い範囲で躍動した。その吹っ切れたかのような果敢さ、キレのいい動きは、FC東京に移籍してきてからは示したことのないものだった。
「いつでも戦える準備をするというのが自分のポリシー。日頃のトレーニングはしっかり積めていたので、いい感じでからだが動いてくれました」
移籍してきた当初、長谷川健太監督はリンスと丹羽に対し、後半戦を通じて練習と試合を重ねながら状態を向上させ、チームになじんでくれればと、控えめに期待するのみだった。いかに過去、ガンバ大阪で同じ釜の飯を食った間柄とはいえ、加入してすぐに戦力になるとは考えていなかったのだ。
サンフレッチェ広島で最後に公式戦のピッチを踏んだのは5月16日のルヴァンカップグループステージCグループ第6節が最後。コンディションも試合勘も十分であるはずがない。ところが東京にやってくると、まだ調子もよくならないうちに、苦しい台所事情から出場機会が次々に訪れた。日本代表で面識のあった森重真人や太田宏介との連携はともかく、J1第22節でのチャン ヒョンスとのコンビは急造で45分間をかけて慣れる有様。天皇杯4回戦では本職ではない右サイドバックを任され、
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