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「若手の台頭がラストピース。早くチームに貢献する力を得たい」品田愛斗、11分間のプレーで示したJ1への適応力と責任感【J1第23節第1報】


 
 8月19日、FC東京は札幌ドームでJ1第23節に臨み、北海道コンサドーレ札幌に3-2で敗れた。2点を先行しながらセカンドハーフの19分間で3失点。逃げ切りに失敗した。全員が中に絞り、そこだけは何があっても堅固な組織を築いているはずのチームコンセプトが消え、攻守に於いて中盤が機能しなくなった結果だった。
 ディフェンスラインの前でスクリーンとなり、自陣と敵陣との道中を結ぶ存在が必要だった。長谷川健太監督は今シーズントップチームに昇格してきたばかりのFC東京U-18出身、品田愛斗を米本拓司との交替で送り込んだ。ポジションはそのままボランチだった。後半39分からピッチに立ち、アディショナルタイムを含めて11分間プレーした。
「こういう展開だったので、中盤で運ぶ選手が必要だな、と。愛斗はそういうプレーに長けた選手です。『自信を持ってやってこい』、そしてミドル(シュート)を持っている選手なので『隙あらば撃ってこい』という話をしました」(長谷川監督)

 これがJ1デビュー戦となった品田は、トレードマークのぴんと伸びた背筋──往年の中田英寿のような──を維持、おとなの強度に堪え、ふだんどおりのパフォーマンスを披露した。
 品田の意識は明確だった。
「2-0から逆転されて、前に行くしかなかった。思い切ってやる要素しかなかったので硬さはありませんでしたけど、ああいう短い時間でチームにどれだけ貢献できるかが、今後、チームとしても個人としても大事になってくる。そこを意識しながら、

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