攻撃の緩急とクオリティ、そしてリスク管理。具体的な課題に傾注せよ【J1第22節第2報】
J1第2節と第3節以来、今シーズン2回めの連敗を喫したFC東京。V・ファーレン長崎、ガンバ大阪、そして昨晩第22節の柏レイソルと、一巡めで勝った相手にやり返され、これで中断期間が明けてから3敗。しかし選手たちは、優勝争いという観点では焦ってはいない。
ウインガーのように敵陣をえぐりフィニッシュを演出している室屋成が「シーズン全体を見たらいいシーズンを過ごしているし、いまがほんとうに踏ん張り時だと思う。(次の)試合もすぐありますし、前を向いてやっていくしかないと思います」と言えば、プレーメーカーとして攻撃を司る髙萩洋次郎も「考えすぎなくていい。もう忘れていいと思います」と、口を揃える。
「毎試合、毎試合のことを考えるだけ。計算しても先のことはわからないので。眼の前の試合で勝点を獲ることがなによりも上に行く方法。それしかない。終わった試合は忘れていいと思います。一年間通してどうなるかなので、34試合のうちの1試合という捉え方でいいと思います」(髙萩)
優勝のチャンスはまだある。操作し得ない過去や未来を心配するよりも、具体的に改善しなければいけない現在の内容に傾注したい――というのが、髙萩の考えだ。
攻撃と守備に課題があり、それぞれがリンクしている。
失点場面について言えば、ながらく東京が攻めつづけたあと、柏に攻撃のターンがまわった。高い位置にいた左サイドバックの小川諒也が戻りはしたものの、
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