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巻き返しに意気上がる青赤軍団。副将の太田宏介「1も獲れなかった悔しさを、全員が獲り返す気持ちで」【J1第22節Preview-1】

 ここまで第2節と第3節を除き、連敗していないFC東京。過密日程となっていた中断期間前でさえ、第12節から第15節までのうち3試合を0-0で引き分け、しぶとく勝点を積み上げてきた。
 ワールドカップロシア大会が終わり、J1が再開すると、連勝しては敗れる2勝1敗の繰り返しで4勝2敗。あす8月15日の第22節で同様に持ち直し、柏レイソルに勝つことができればよし、しかし敗れれば中断明けの2敗が重くのしかかることになる。

 覆水盆に返らず、過去の結果は覆せるものではない。敗戦を受け止めて反省しながらも、いかに気持ちを切り換えて次の試合に集中できるかが重要だが、太田宏介は副キャプテンらしく泰然自若、どっしりと構えていた。

「手応えはありますよ。みんながほんとうにポジティヴな雰囲気のなか、練習に取り組んでいて、自信もある。なによりも(長谷川健太)監督がそういう雰囲気をつくり上げるのがうまい。
(第21節でガンバ大阪に)負けたのは正直痛いけど、誰も下を向いていない。この数日間でいい切り換えができたと思う」

 ガンバに負けたという事実は厳然として残る。だが、趨勢を決するのはここからの戦いぶりだろう。
 過去の東京は終盤に失速してきた。
 2012年は10月に入ってから2勝3敗2分、2013年もやはり10月に入ってから3勝3敗1分、2014年は10月に入ってから1勝4敗3分と、軒並み下降線を辿っている。好調だった2015年でさえセカンドステージの第14節と第15節に連敗し、目標を失った。

 この時代をよく知る太田は、厳しい終盤戦を迎えるまでをいかに過ごすかを考えていた。
「実際に先を見る作業は、

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