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「引き出しの多さはすごく大事」来るべき飛躍のために、日々貪欲に吸収する岡崎慎の心中とは【J3第16節Preview-2】

この春、J1やルヴァンカップで出場経験を積んできた岡崎慎。序盤戦でJ3に出場した試合は3月25日の第4節のみだったが、この日は日程の狭間でオーバーエイジを含むトップチームの選手が数多く先発に名を連ねた特別なケースだった。
第10節からは毎節出場。第13節からは“本職”のセンターバックでディフェンスラインを牽引している。評価は上々。特にラインコントロールの妙が目につく。あらためてセンターバックとして有能であることを示す恰好となった。

岡崎にはもちろん、このポジションへのこだわりがある。
「センターバックで出たいですね。ユースからやってきて長く務めているポジションでもありますし、そこ(センターバック)でトップ昇格にたどり着くことができたとも思っているので、そこで勝負したいという気持ちがあります」

センターバックのポジション像はさまざまだ。やはり高さがなければという意見もあれば、もはや高さは関係ないという意見もある。足許でボールを保持して前に出ていくことが当たり前になってくると、相手がそこを利用してゲームのいち要素にしてしまうこともあり、必ずしも強みとは言いにくくなる。そうなると再び強さもクローズアップされる。

いまFC東京には、ドイツを相手に無失点で守りきりアジア勢による初の撃破につなげた韓国代表のチャン ヒョンスがいて、日本代表経験のある森重真人と丸山祐市がいる。特別指定から数えると3シーズンめとなる山田将之も今シーズンの前半戦で評価を上げてきている。ストロングは個々に異なるが、足許だけでも高さだけでもない選手たちだ。
結局、総合力の高さがものを言う。そこにサッカー選手として賢さや判断力も当然含まれる。

戦術眼の重要性は岡崎もよく認識している。
「引き出しの多さはすごく大事です。こういうときにどういうプレーをしたらいいか、

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