青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

東京、暑熱と強風に苦しみながらも清水に勝って2位浮上! 【J1第9節】

4月21日、FC東京はIAIスタジアム日本平でJ1第9節に臨み、清水エスパルスと対戦。ほとんどチャンスらしいチャンスをつくることができなかったが、後半14分に永井謙佑が挙げた虎の子の1点を守りきり、0-1の完封勝利を収めた。前節のvs.セレッソ大阪戦に敗れ、浮上した課題を克服しようと努めての勝利だけに充実感もひとしお。この結果、東京はJ1リーグの2位に浮上。25日には首位のサンフレッチェ広島と味の素スタジアムで対戦する。

前半、風下のエンドに陣取っていた東京にとり、日本平特有の強風はさらに強く、あきらかにプレーに影響を及ぼしていた。さらにはスタンドでも真夏なみに暑く感じた気温はピッチではさらに暑く、しかも長谷川健太監督によれば「乾くとねちっこくボールが動かなかった。選手がアジャストするまで時間がかかってしまった」というピッチコンディション。これらの環境に苦しみ、ファーストハーフの東京は完全に守勢にまわった。清水は巧みな崩しでフリーの選手をつくり出し、決定的な場面を少なくとも二度演出したが、決められず。この45分間を耐え抜いたことが東京の勝利につながった。
相手のパスをさらい東京ボールとなったあと、大森晃太郎からタテに1本のパス。これに合わせて巧みに抜け出した永井謙佑が“ほぼコロコロシュート”を転がし――永井は「入れ、入れ!」と思っていたという――相手のゴールキーパーもディフェンダーも届かない絶妙なコースに通し、決勝点をもぎ獲った。

好事魔多し。試合途中でふくらはぎに違和感を訴え、丸山祐市と交替した主将のチャン ヒョンスの状態が心配されるところだが、当人は試合後、笑顔で報道陣の取材に応じた。
「ここで無理をしてしまうと次に響く。丸山選手を信じ、チームを信じて替えてもらいました」
最初は左の前腿、次に右の後腿に違和感をおぼえ、

(残り 1526文字/全文: 2294文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ