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先制直後の失点に反省も、アジア王者相手に守備の自信を深めて前向きな引き分け発進。東京と浦和、変化による各々のメリットとデメリット【Jリーグ開幕】

○マッチレポート~「バランスよく戦えた」うえでの引き分け
2月24日、FC東京はホーム味の素スタジアムに浦和レッズを迎えてJ1第1節に臨み、1-1で引き分けた。後半3分に髙萩洋次郎が前田遼一からのリターンパスを受け取り、東慶悟にスルーパス。ウラに抜けた東が浦和ゴールキーパー西川周作もかわす右足シュートを放つと、ボールはゆっくりと転がりながらゴール左隅にイン! 堅い守備でリズムをつくりながら最後は速攻で得点する狙いどおりのスタイルで先制点を挙げた。しかしその2分後、左コーナーキックからファーサイドで滑り込むように右足で押し込んだ槙野智章のゴールで同点に追いつかれ、スコアは1-1となった。東京は攻撃陣を次々に交替させ、後半25分に永井謙佑、27分に久保建英、39分に富樫敬真を投入して勝ち越しを狙うが、後半46分に久保が東からのリターンを受けて放ったシュートも相手ゴールキーパーの正面で防がれて万事休す。勝ちきれなかったとはいえ、前半43分にあった興梠慎三が右サイドネットに当てたシュートと後半5分の失点以外には危険を感じさせるシーンはほとんどなく、長谷川健太監督と東京イレヴンは一様に自信を深めてピッチをあとにした。
先制ゴールの東は「(髙萩)洋次郎さんからいいボールが来て、運よくいいコースに行った。ゴールはうれしかったですけど、そのあとすぐに失点してしまったことを含めて多くの反省点があるので、次に向けて準備をしていきたい」と、得点の感想と反省を述べるいっぽう、同時に「疲れているときでも前に出ていくことはトレーニングでやってきている」と自信をのぞかせた。
長谷川監督はこの試合で得た収穫について「守備のところですね」と明言。「ガンバ時代に浦和と対戦してもっとやられそうだった試合を経験しています。そういうなかで、開幕戦で向こうが(心理的に)硬かったという部分はあるとは思いますが、組織を崩さずに対応できたことは非常によかったと思っています。浦和は昨年からメンバーがひとりしか(マルティノス)変わっていないわけで完成したチームですし、

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