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数週間後の復帰を視野に入れた矢島輝一、連日の印象的なプレーで生き残りを模索する岡崎慎。西崎最終日に於ける若手の表情【2次キャンプレポート】

森重真人とチャン ヒョンス。日本と韓国の代表チームでそれぞれキャプテンマークを巻いた経験を持つ選手が揃うだけに、フォワードにとっては恰好の練習環境となるはず。

2次キャンプ中のFC東京は2月9日、糸満西崎陸上競技場に於ける最後の練習をおこなった。前日に2部練習をこなしたあとの強度の高いトレーニング、長期合宿の最後ということもあり、帰路につく選手たちには疲労の色が濃く、その姿がかえってキャンプの充実を感じさせた。
ボール廻し、ステップワーク、対面パスのあとコートの設定サイズを変えながらゴールキーパーを含む11対11のゲーム形式を実施、最後は公式戦前日と同様、ひととおりのセットプレーを確認した。あす10日は11時ちょうどから黄金森公園陸上競技場で名古屋グランパスとの練習試合に臨み、終了後に帰京する。 傍目にも好調がわかりやすい森重真人は「チームも自分自身もいい感じで来ている。いいチームである名古屋を相手に、自分たちが試合中の突発的な変化に対してどう応じられるかを確認してみたい」と、充実したトレーニングの成果を確かめる総仕上げの一戦を待ち望む言葉を残して競技場をあとにした。

ジョッグだけでなく、ダッシュ、ステップワークなど負荷のかかるメニューのほか、ボールを使う場面もあった矢島輝一。2~3週間後の全体合流をめざしているという。

開幕戦のスターティングイレヴンを視野に入れた選手ばかりではなく、彼らを追う若い選手の隅々にまで現状を認識したうえでの競争意識が浸透していることも見逃せない。
故障からの復帰過程にあるまだ見ぬ大器、矢島輝一にも気迫がみなぎっている身長186cmの偉丈夫。その類まれな巨躯を持ってすれば前線の核となることも不可能ではないはずだ。はやる気持ちを抑えつつ別メニューでピッチに姿をあらわし、フィジカルを整えていた彼に、練習終了後、現状を訊ねると「自分の感覚では7割、8割くらい。ここから徐々に復帰できるかたちに持っていきます」という答えが返ってきた。当初に掲げた2次キャンプからの全体合流という目標からは少し遅れているが、あと2週間から3週間ほどで全体合流を果たす見込みだ。全体練習を傍らで見るうちにチームコンセプトをだいぶん呑み込めてきたようで、まず全体を理解してどのなかで己をどう位置づけるかを考えるという過程は、昨日取材した東慶悟のありようとも共通していた。
「どのポジションでも速い動きと連続性を求められていて、

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