【有料記事】J3第26節Preview◆J3特有の“タテ一発”への警戒不足を反省。遠路秋田へと乗り込む山田将之(2017/10/05)
「画竜点睛を欠く」と言うと言いすぎかもしれないが、快勝の試合にあって、1失点はちょっとしたミステリーだ。去る10月1日に味の素フィールド西が丘で開催されたJ3第25節、FC東京U-23vs.グルージャ盛岡は、前半45分間を終えて両チーム無得点。セカンドハーフの序盤10分間に東京が一気に3ゴールをマークして大勢を決めたが、後半24分に痛恨の失点。左サイドからワンタッチで差波優人がミドルパス、中央やや右、ウラのスペースに中距離の浮き球を通され、これを拾った菅本岳のシュートは大久保択生が弾いたものの、ペナルティボックス内に駆け込んできた梅内和磨に押し込まれて万事休す。完封はならなかった。
東京ドロンパとともに誕生日を迎えた山田将之はその1分後に交替。試合終了後、当然のようにその失点を悔いていた。
「失点の原因にはもちろん個人のミスもありますが――自分たちが圧している状況で締められなかったチーム全体の課題でもあると思います。タテ一発でやられてしまった」
この“タテ一発”が試合展開に関係なくふいに飛んでくるのは、J3というカテゴリー独特の現象であるらしい。
「盛岡にかぎらずJ3全体に、どこかで一発を狙っているという印象があります。アバウトだけど前に蹴り出し、前にいる能力の高い選手に決めさせる、あるいはディフェンスが処理をミスすることを期待する、そういうゴールシーンがどの試合にも多いと思いました。そのような、J1のチームのようにしっかりつないでと志向せず、アバウトでも放ってくるチームに対して自分たちが準備不足だったという部分も失点の一因に挙げられると思います。いわゆるオフの部分のところでいい準備をしていかないと失点の危険性が増すのだと、
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