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【無料記事/J3第23節Preview第2報】トップをねらえ! 岡崎慎と鈴木喜丈、J3からの挑戦(2017/09/16)

きらめくスターたちが先発の座を競う様子を外から眺めていた岡崎慎と鈴木喜丈にとり、トップチームの安間貴義9試合限定監督体制への以降は、上をめざすなら絶好の機会だ。トップの練習を有効に活用し、安間監督のサッカーを吸収して己を高めながら、J3で活躍し、J1メンバー入りをアピールする。目標が明確になった。

「J1で実践するサッカーがポゼッションに近づいたところではあると思う。そこは自分の持ち味とも共通するところ。こうして紅白戦にも出してもらえて、トップといっしょにやる回数が増えることは自分の士気を高揚させる要素になっています。いっしょにJ3でやっているメンバーがJ1に入れば、それも刺激になり、自分もやってやろうという気持ちになる」
J3とJ1に連続性があり、実力しだいでトップの試合にも出られるという現実味がある。それが励みになっていることが、この鈴木の言葉からわかる。

天皇杯では控えメンバー中心の陣容で東京を下したAC長野パルセイロ、彼らを迎え撃つあす9月16日のJ3第23節に向けても、FC東京U-23の主力として、3-4-3の中央で質の高いプレーを見せチームの舵取りをしようとの使命に、鈴木は燃えている。
「攻守に存在感を発揮したい。2ボランチではアンカーのときよりも攻撃の意識を高めないといけない。攻め上がることも、守ることも、両面で貢献したい」

岡崎も、選手たちをフラットに評価する安間監督の眼を心強く感じているようだ。
「昨年、安間さんと密に接して、安間のおかげでトップに上がれたと言っても過言ではないレベルで育ててもらい、評価してもらいました。(小川)諒也くん、柳(貴博)選手もそうですけど、安間さんからは若手を使おうという意志が感じられますし、メンバーも流動的な状況です。でもここでベガルタ仙台戦の結果を問わず、J3が何かを見せないと、何も変動はないと思う。しっかりと見てくれているのは確かなので、その試合を糧にできればいいと思う」

試合毎に選手が入れ替わり、調子の波を避けられないFC東京U-23。それでも、内容も、結果も求める。
「両ウイングが上のメンバーになったり、難しい面はあります。でもやるしかない。ユースの選手よりも1.5倍、2倍の動きをしないといけない。昨年ユースだったぼくたちが2種登録でJ3に出場して、脚を引っ張っていたとき、尻ぬぐいをしてくれたのがオーバーエイジの先輩たちでした。難しいけど、ぼくたちもそれはやっていかないといけない」

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FC東京U-18からトップに行けるのは波多野豪だけなのではないかと思われていた昨年春の状況から、J3の成果によって岡崎、鈴木、内田宅哉が昇格のリストに加わった。ユースでもセンターラインで軸となっていたふたりは、さぞお互いに励まし合ってきたのだろうと思うと、鈴木は「そんな感じじゃないですね」と言う。

「励まし合うというよりは、“何やってんだよ!”と叱咤し合う関係ですね。もちろん調子がいいときは褒めますけど。ふだんは罵り合いに近いかもしれない(笑)。話すことで自分のなかに溜め込まないという効果もある。ひとりでいるより仲間がいたほうがいい」

これを聞いた岡崎は、大胆に言い合う関係であることを認めた。
「罵って(笑)。人間なので愚痴も出ますし。そういう意味でいい“はけ口”になっている面はあると思います。ぼくはもともと口が悪くて、高一のときからあいつ(喜丈)に言っていました。もちろん、ピッチに入ったらそういうのはナシ」
もともとサッカーにはそういう文化がある。特にプレーに関しては、ずばりと指摘する。そういういかにもサッカー仲間らしいつながりが、ふたりのあいだには感じられる。

ユース出身の代表格である橋本拳人はチームが低迷しているときにも前向きな姿勢を崩さなかった。岡崎はこれをよく認識していた。
「(橋本)拳人くんは、キツいときでも前向き。すごいと思います。自分はどちらかというと、キツいときは正直にキツいと言ってしまうほうなので、もし同期もいなくてひとりならもっと厳しい状況に陥っていたかもしれない。ふたりで昇格できたことはすごく大きいと思います」

始まりは心許ない若者でも、最後に頼もしくあればいい。J3のピッチで過ごす時間をむだにせず、成長してほしい。

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◎後藤勝(ごとう・まさる)
東京都出身のライター兼編集者。FC東京を中心に日本サッカーの現在を追う。サカつくとリアルサッカーの雑誌だった『サッカルチョ』そして半田雄一さん編集長時代の『サッカー批評』でサッカーライターとしてのキャリアを始め、現在はさまざまな媒体に寄稿。著書に、2004年までのFC東京をファンと記者双方の視点で追った観戦記ルポ『トーキョーワッショイ!プレミアム』(双葉社)、佐川急便東京SCなどの東京社会人サッカー的なホームタウン分割を意識した近未来SFエンタテインメント小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』(カンゼン)がある。2011年にメールマガジンとして『トーキョーワッショイ!MM』を開始したのち、2012年秋にタグマへ移行し『トーキョーワッショイ!プレミアム』に装いをあらためウェブマガジンとして再スタートを切った。

 

■J論でのインタビュー
「ライターと編集者。”二足の草鞋”を履くことになった動機とは?」後藤勝/前編【オレたちのライター道】

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◆書評
http://thurinus.exblog.jp/21938532/
「近未来の東京を舞台にしたサッカー小説・・・ですが、かなり意欲的なSF作品としても鑑賞に耐える作品です」
http://goo.gl/XlssTg
「クラブ経営から監督目線の戦術論、ピッチレベルで起こる試合の描写までフットボールの醍醐味を余すことなく盛り込んだ近未来フットボール・フィクション。サイドストーリーとしての群青叶の恋の展開もお楽しみ」
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