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【有料記事】J1第25節Preview◆ヒョンスを欠くものの洋次郎が復帰の東京。守備組織を立て直し、桜軍団を迎え撃つ(2017/09/08)

◯髙萩がゲームをコントロールする

あす9月9日、FC東京はホーム味の素スタジアムでJ1第25節に臨み、セレッソ大阪と対戦する。日本代表から山口蛍と杉本健勇が無事に帰還したセレッソは前回対戦時と同等の脅威。篠田善之監督は「セレッソはカウンターとクロスに注意しないといけない。いいタイミングでクロスに入ってくるので、自由に上げさせないことが重要。そのためのこのシステムだし、それをもう一度確認したいと思います」と警戒する。

対する東京は5日に開催されたワールドカップアジア最終予選「ウズベキスタン代表vs.韓国代表」でチャン ヒョンスが負傷して帰京、7日に検査を受けた。次節に関しては出場が困難だ。篠田監督も「あの瞬間に観るのをやめた」と頭を抱えるが「監督とも失点しないことが重要だという話をしたので、バランスを崩さないというコントロールはぼくのところでしたいと思います」と語る髙萩洋次郎をアンカーに据え、ヒョンスのいない3バックと連動して失点を抑えたい。

髙萩は7日の練習で紅白戦までメニューをしっかりと消化。「(代表で)試合に出ていないので、練習をやらないと。試合の疲れはないので練習はしました」と本人は言い、状態はいいようだ。篠田監督も「(髙萩は)ゲームをやっていないことと、移動距離と時差の問題がありますけれども、本人は問題ないと言っています。昨日も帰ってきて睡眠はとれていたので。多少疲れは残っていると思いますが」と言っている。

3バックに関しては吉本一謙を中央に徳永悠平と丸山祐市を両端にという組み合わせか、丸山を中央に徳永、吉本、山田将之のうちふたりを両端にという組み合わせが考えられる。プレー範囲が広い山田にも期待したいが、ゲームのコントロールを考えると吉本が中心になるのかもしれない。

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「山口蛍とはマッチアップするのでライバルだと思って高めあえればいい」と語る髙萩は、だいぶん日本代表で刺激を受けて戻ってきた様子だ。
中盤の選手のアグレッシヴかつ勢いのあるプレーを観てどう思ったかを訊ねると、答えは「いまから脚を速くすることは難しいので、奪ってから出ていくところのスピードを、タイミングだと思ったときに、爆発的に出ていけるように使い分けをしたい」だった。代表からクラブに戻ればクラブチームの戦術があるが、そのチームプレーのなかでも「ボールを奪いに行くところ、奪ってから出ていくところは、場面場面で意識する。意識してプレーしたい」と、意識改革を実践するつもりだ。
髙萩は言う。
「攻撃のところに出ていく回数はちょっと増やしたい。横浜戦で何回かそういう場面があったが、そういう場面を何回か増やしていければ」

篠田監督ともじっくり話し合った髙萩。自身が不在のあいだ、東京がどういう状況になっていたかは理解している。「ルヴァン、天皇杯と、カップ戦がなくなってリーグ戦でもタイトルを考えると苦しい順位。チームとしてモチベーションを保つのはなかなか難しいかもしれないが、勝つために一試合に集中できると思うので、その試合で何ができるかということ。試合で出た課題を次の試合にどう活かすかということ。さらにチームがよくなればいいと思う」と、セレッソを相手にした一試合、ワンプレーに全力を尽くす覚悟だ。

◯守備戦術の整備

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