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【有料記事】柳貴博、挑戦のための助走(2017/01/11)

選手たちが入れ替わり立ち代り、自主トレーニングに訪れる小平グランド。1月11日の午後、ボールを蹴りながら天然芝のコートを周回していたのは柳貴博だった。
真剣なまなざし。厳粛な雰囲気が漂っていた。

24試合2,117分。2016シーズン、柳貴博がJ3リーグで残した出場記録だ。FC東京U-23の一員としてJ3で2,000分以上プレーした選手は、柳のほかはユ インス、野澤英之、岡崎慎のみ。J3全30節にフル出場した場合の2,700分に対しての出場率約78パーセントは誇れる数字ではあるが、しかしJ1リーグとJリーグYBCルヴァンカップ、そして天皇杯でのベンチ入りはなかった。

2016シーズン前半にFC東京U-23の指揮を執った安間貴義トップチームコーチは柳を評して「本気になったらすごい」と言う。
東京に所属するサイドバックすべての選手のなかで、もっとも体格に恵まれているのは確かだ。3バックの両端、4バックのセンターでもプレーできる。資質はある。右サイドを駆け上がって右足だけでなく切り替えしての左足でのクロスもあるところを見せ、最終ラインで跳ね返す高さや強さを示した。
ならば、野澤やインスのようにJ1メンバーの一角に食い込めなかったのはなぜか。何が足りなかったのか。

「ポジションを獲れない理由を探し、頭のなかで考えるのではなく、

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