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【有料記事/羽生直剛との惜別Part2】「青赤の22番を着てフクアリに来てください」羽生直剛、千葉での冒険に赴く(2017/01/05)

フクアリに来てください、と羽生直剛。

フクアリに来てください、と羽生直剛(※写真は2016年に撮影したもの)

Part1につづき、東京から千葉への完全移籍を決めた羽生直剛の胸中をお届けする。

◆東京から千葉へ、移籍に際して

東京のファン、サポーターにはありがとうという気持ちしかない。もっと活躍すると思ったし、目に見える働きで味スタをわかせたかったというのも、少しありますけど。自分はここ数年、地味な作業をとにかくずっとやっていた、それを仲間ももちろん、ファン、サポーターのひとにも受け容れてもらい、理解してもらえたことに、感謝しています。もしかしたら、「なんでそんな(地味な)ひといるの」と思うひともいるのかもしれないなかで「羽生さんはこんな感じ」と、それを認めてくれて、これで力になってくれていると思ってくれるひとが多かったと思うから、それは自分にとってはしあわせなことだし、地味な作業かもしれないけど、それでも自分のプレーをおもしろいと思ってくれるひとがいたとしたら、特に感謝したい。これからもクラブはつづきます。これからも東京を応援してもらいたいし、支えてもらいたい。自分はもう、J2の選手になる。だから(東京と)同じカテゴリーにジェフ(千葉)を引っ張ってこられるように、東京と試合ができるようにがんばりたいと思うし、日程が合えば青赤のユニフォームを来てフクアリに来てもらいたいと思います。

(――(笑)。マナー上、少々問題があるかも?)
青赤の「22」を着て、ですね。向こう(千葉)にも承諾を得れば大丈夫だと思います。承諾を得ておきます。言っておきます。
みんな帰ってきてくれと言っているし、自分が一年しっかり輝けば、またいっしょに仕事をしたいと言ってくれるひとが、選手でなくともあると思う。ぼくはまず小平にあかるいニュースを届けるという約束で(外に)出させてもらっていると思っているし、東京の代表として、しっかりとプレーして、東京の選手はやっぱり外に出てもいいんだなと思われるようにしたいですね。

◆一年ごとに契約とポジションを勝ち取ってきた

どうしたらみんなをまとめながら、バランスをとりながら、優勝できるかと思って自分なりにやってきました。それができなかった無念さというか、申し訳なさが強い。ほんとうならもっと数字を残せたし、もっと味スタを自分のプレーで、目に見えるかたちでわかせることができるだろうし、そうしたいと思ってきたことは事実なので。それができなかったことが残念ですし、申し訳なく思う気持ちがあります。
タテさん(立石敬之GM)は「30になってからはずっと単年の契約で、おまえは一年一年勝ち取ってきた典型の選手だ」と言ってくれて。もうだめだろう、と、クラブや外のひとたちが思ったときに、それでももう一年、もう一年と(所属の機会を)掴み、試合に出てポジションを獲ってきた、そういうふうにして積み重ねてきたという面で、タテさんもそれはすごいことだと言ってくれたし、自分としても一年一年勝負して掴みとってきたと自負する部分はあります。

よりいっそうサッカーに対して考えるようになりましたし、

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