【無料記事】J3第29節Preview・2/U-23&U-18◆野澤英之「集中して入りたい」岡崎慎「残りふたつ勝つ」(2016/11/13)
本日11月13日、FC東京U-23はとうほう・みんなのスタジアムで、福島ユナイテッドFCとJ3第29節を戦う。キックオフは13時。
Jユースカップに臨むFC東京U-18は昨日、U-23と前後して小平を出発したが、彼らと分かれて福島へと向かったユース勢は岡崎慎、鈴木喜丈、生地慶充、高瀬和楠、坂口祥尉、久保建英の6人。そのうちのひとり、ボランチの鈴木とともに中央を締めるセンターバックの岡崎は、福島がどのような攻撃をするチームであるかを、すっかり頭に入れていた。
「(福島)ユナイテッド(FC)は前期に対戦したときもそうでしたけれども、個人個人が強い。そしてチームとしてはしっかりビルドアップができ、チーム戦術面でも強い。それは練習でも言われました。そういうところをわかったうえで、それを自分たちが超えられるかが鍵になってくると思います」
U-18の各大会に加えてJ3と、ユースの選手にとっては目一杯走りきってきたシーズンだった。Jユースカップと同時に、残るU-23での二試合に勝とうとする意思は揺るがない。ましてU-23専任の選手がいないなか、実質的に“U-23所属”であるかのようにセンターバックのレギュラーでありつづけてきた岡崎にとり、J3での勝利が重要であることは言うまでもない。
「もう、ほんとうに、あっという間にここまでの28試合が過ぎた感じです。残り二試合となったこの時期に、U-23のなかで東京がいちばん下という現状を鑑みて、残りふたつをしっかりと勝ち、セレッソ大阪を超えたい、結果を出したい――という話をしました」
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トップチームの若手である23歳以下の選手の場合は“上”のメンバーに入るためにもいいプレーをしようという意識が重なる。
「自分の成長のためにここでアピールするしかない」
その意欲を落とすことなく、覚悟を決めて臨むのは野澤英之。彼は一年を通してこの姿勢を保ちつづけてきた。試合ごとにテーマを整理して戦う、その繰り返しにより、チームとしても個人としても、少しずつ戦い方を変えてきた。その野澤にこの試合の要点を訊ねると、ぐちのようにふたつの課題を挙げた。
「前節、セットプレーで2失点。やはりそこで失点すると難しいゲームになってしまう。セットプレーの失点をなくすということは課題のひとつです」
チームとしてまとまった練習時間を取りにくい東京U-23だけに、セットプレーは通年の弱点となってきた。しかし対策をしなくては失点が増えるだけだ。この辺りは12日の戦術練習である程度の前進を見たのか。気にかかるところだ。
「もうひとつ、気をつけなくてはいけないのは試合の入りです。このあいだはあまりプレスにも行けず、後手後手になってしまったので、集中して入りたい」
いかにいい入り方ができるかということは、秋元陽太もトップチームのテーマとして天皇杯ラウンド16の前に挙げていた。また「このあいだはあまりプレスにも行けず」という反省は、中村忠監督の「スタートから積極的にプレス」という発言とも符合する。
相手にとってはホーム最終戦。しかも栗原圭介監督が今シーズンかぎりでの退任を決めていて、去りゆく指揮官を勝利で送り出そうとチーム全体が士気を高めてくることはまちがいない。東京U-23にとっては決してやりやすい雰囲気ではないが、しかしその空気を振り払い、積極的なプレッシングでゲームを支配できるよう、全力を尽くしてもらいたい。
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