青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

【有料記事/天皇杯ラウンド16前々日レポート】12年10カ月26日ぶりの再戦! かつての敵将・安間貴義トップチームコーチによるHonda FC解説(2016/11/07)

2003年12月14日の天皇杯3回戦以来、12年10カ月26日ぶりに、同じ味の素スタジアムでFC東京とHonda FCが激突する。旧JFL時代には東京ガスと本田技研の名前で何度も相まみえた間柄だが、東京はJクラブに移行、企業チームのHondaにとってジャイアントキリングを果たす目標となった。
約13年前の対戦では試合中のレッドカード(後半41分、前田仁崇が退場)でひとり少なくなったHondaと120分間を戦っても決着せず2-2のままPK戦に突入、これを制した東京がかろうじて次戦に駒を進めている。このとき東京を苦しめたHondaには古橋達弥、宇留野純、柴田潤一郎などの才能が集結。そのうちの柴田はいまもHondaに在籍、一度Jリーガーとなった古橋も2014年に復帰、主力として活躍している。そして彼らを率いていた監督が、安間貴義コーチだった。両チームをよく知る安間コーチは、Hondaをどのように見ているのか。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「JFLで勝つよりも、天皇杯で勝ったほうが、社員(ホンダ浜松製作所)の士気が高まる」と、安間コーチは言う。
Honda FCはJFLで最強を誇る最強の企業チーム。JFLセカンドステージ第14節終了時点でステージ1位の成績を誇り、勝つことが珍しくない。そのため、ふだんはその強さをかえって実感しにくいようなのだ。天皇杯ではJクラブを撃破すれば、プロよりも強いと誰にでもわかる。FC岐阜、松本山雅FC、グルージャ盛岡を倒してきた今回の快進撃は、さぞや心地よいものだろう。
Hondaはプロパーの社員選手のみで戦う時期があったが、古橋を呼び戻すなど契約選手を募り、プロ指導者の井端博康監督を迎えるなどして態勢を立て直した結果が、現在のリーグ戦の順位と天皇杯の勝ち上がりに反映されている。

「やり方はぼくらがやっていたときといっしょで、Jリーグのチームを相手にするときには、全体でボールを動かし、

(残り 2193文字/全文: 2998文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ