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【今週の小平】レポート◆武藤嘉紀「いつもマッシモ監督には“謙虚でいろ”と言われます。監督のおかげです」(2014/09/10)

レポート◆武藤嘉紀「いつもマッシモ監督には“謙虚でいろ”と言われます。監督のおかげです」

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ランニング中にもついボールに触ってしまう武藤嘉紀

ランニング中にもついボールに触ってしまう武藤嘉紀

◆柴崎岳とは互いに理解し合う関係! 武藤嘉紀、日本代表での活動を振り返る(1)

日本代表の対ウルグアイ代表戦と対ベネズエラ代表戦に出場、昨日9日の対ベネズエラ戦で代表初ゴールを決めた武藤嘉紀がFC東京の練習に合流。ランニングによる別メニュー調整となった。練習終了後は報道陣の質問に応えた。

特に年上の選手に対しては「○○選手」「○○さん」と呼ぶよう心がけている現在のFC東京。武藤もそれにならっているが、合宿を通じてなかよくなったという同い年、鹿島アントラーズの柴崎岳は「ガク」と呼ぶ。この事実だけをとっても、武藤と柴崎のアツアツ? の関係がわかるだろう。
「試合のなかでも、本田(圭佑)選手がポストにフリーキックを当てたときに“しっかり詰めとけ!”って岳に言われました」という言葉も惚気話に聞こえてくるほどだ。

「互いにがつがつ行くタイプではない」と武藤は言う。互いにまじめな性格。それでも合宿中、試合中と、自分の動きを理解してもらい、相手の要求を受け容れるコミュニケーションは欠かさなかった。その結果が、互いのよさを生かしての、対ベネズエラ戦の2得点。好青年ふたりがサッカーを通じて育んだ、純粋な友情が生んだ「傑作」だった。

◆マッシモとアギーレ、両氏の期待! 武藤嘉紀、日本代表での活動を振り返る(2)

ハビエル・アギーレ日本代表監督は「いつも東京でやっているようにやってくれればいい」と、武藤に告げた。そのとおり、武藤はいつも東京で実践している4-1-2-3を武器に、縦横無尽に駆け巡った。ドリブルシュートを決めた感触に「Jリーグでやっていることが代表でも通用した」と手応えを感じている。

マッシモ フィッカデンティ監督が掲げる「攻守にハードワークすること」「4-1-2-3」はアギーレジャパンに共通するフォーマット。武藤が力を発揮できないはずがない。
しかしマッシモ監督の与えたものはそれだけにとどまらない。姿勢や意識の持ちようにも大きな影響を与えている。
「両親からは絶対に浮かれちゃいけない、謙虚でいなさいと、ひたすら言われています。マッシモ監督からも“謙虚でいろ”と言われている。それがふだんから平常心でいられる理由だと思います。さきほど褒められたときも“これが自分の最終地点ではない、これから伸びるには謙虚な姿勢がいちばん大事だぞ”と言われました」

マッシモ監督の言うことは絶対に正しい、と心酔する武藤。ぐんぐん伸びているいまに関しては、懐疑心を抱く必要はないだろう。
「謙虚さ」をモットーに、武藤はさらに成長をつづける。まずは週末のJ1、対ヴィッセル神戸戦でその姿を観たい。

◆武藤嘉紀の談話、9月10日小平

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