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「ハリー・ポッターを観て備えます」(太田)【今週の小平_レポート/コメント_画像満載】太田宏介、徳永悠平、権田修一、渡邉千真、東慶悟、李忠成、高橋秀人(2013/04/26)[5,641文字]

 

 

 

◆小平レポート

 

J1第8節「第21回多摩川クラシコ」対川崎フロンターレ戦をあす27日に備えたFC東京は26日午前、小平グランドで一部練習をおこなった。いつものようにハーフコートのボルポゼッション、ゲーム形式の練習のあと、強風に晒されつつも入念にセットプレーの確認。最後にゴール前中央の直接フリーキックを森重真人がゴール左に決めると、そこで全体練習は終了。その場にいた選手全員からさざなみのような拍手が起こり、しかも鳴り止まず、最後にはアンコールを求める拍手のようなリズムになり、そのままクールダウン走に突入した。この辺りのノリのよさはさすがに若いチームである(のっかりすぎかもしれないが)。

スタッフ総出でおおいに盛り上げ中の多摩川クラシコについて、ランコ ポポヴィッチ監督は「クラシコは三万人以上入るものだと認識しています。そうなってからクラシコと言ってほしい」「眼の前の一試合が大事です」と、お祭りムードを意識しすぎることなく、ひたすら勝点3のみを追求する構えのようだ。

右足首痛の太田宏介は「まだ痛いけどやれる。居合が始まれば関係ないですから」と、強行出場する予定だ。
川崎フロンターレについては「2トップにしてヤジさん(矢島卓郎)のところでボールが収まっている。勝負できて高さもある。両ワイドに運動量があり、攻撃を活性化している」と高い評価を与えている。しかし相手を警戒しすぎるのではなく、自分たちの力を出すことに傾注したいという意味のことも言っていた。

 

 

太田の先発により、24日の対大分トリニータ戦では左サイドバックを務めていた徳永悠平は右サイドバックに復帰する見込み。徳永もまた「矢島が入って攻撃がすごくよくなった。ボールを収められるし、2トップを抑えないと。気持よくプレーさせないよう、ディフェンスライン4人で対応したい」と、調子が上がってきた川崎の攻撃を警戒している。
「いけるところではプレスにいきたいですね。でもプレスがはまらないとき、前から追えないときもある。プレスにいけないときは引いてブロック、それは選手が感じながらやっていければ。トップからプレスをかけていければ、いちばんいいんですが」

ただ、引いたら引いたで、中央のバイタルエリアを自由に使われてしまうと、その場合も危険は増大する。川崎はここのところ矢島だけでなく、大久保嘉人も好調を維持、ゴールを重ねている。国見高校での先輩にあたる大久保も含め、東京がリトリートしたとき、その前のスペースやあいだを攻略させないようにしないといけない。
この疑問についても、徳永は明確なイメージを持っていた。
「そうですね、引いてブロックをつくったときのタテパスに厳しくいかないといけない。ボランチがプレスバックするなどして自由にやらせないように意識しないといけないと思います」

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