J1番記者座談会LIVE(広島x東京V)【4/24(木)22時】

「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

勝ったが、まだまだ。【J3第9節 FC岐阜戦 レビュー】(25.4.14)  

2025明治安田生命J3リーグ第9節

2025年4月13日14時キックオフ 岐阜メモリアルセンター長良川競技場

入場者数 2,270人

FC岐阜 0-1 栃木SC

(前半0-1、後半0-0)

得点者:37分 五十嵐太陽(栃木SC)

気温 15.3℃
湿度 90%
ピッチ 雨

<スターティングメンバー>

GK 1 川田 修平
DF 3 大森 博
DF 2 平松 航
DF 25 岩﨑 博
MF 8 福森 健太
MF 11 青島 太一
MF 47 吉野 陽翔
MF 18 川名 連介
FW 7 棚橋 尭士
FW 38 小堀 空
FW 10 五十嵐 太陽
控えメンバー
GK 27 丹野 研太
DF 22 高橋 秀典
DF 33 ラファエル
DF 40 高嶋 修也
DF 5 森 璃太
MF 39 屋宜 和真
MF 78 堀内 陽太
FW 29 矢野 貴章
FW 9 菅原 龍之助

69分 小堀→菅原
78分 福森→森
78分 川名→高橋
90+2分 青島→堀内

 

 

▼五十嵐と川名の良好な関係性

前半はペースを掌握した。岐阜のロングボールに対して慌てることなく処理し、セカンドボールを落ち着かせながら保持率を上げていく。

相手のプレスが緩かったこともあるが、最終ラインやボランチが余裕をもって前を向いてプレーし、一番よい配球先を選び取れていた。

その結果、序盤から左サイドの川名がライン沿いで時間を与えられながらボールを受け取り、縦突破からクロスを上げ切る場面を作り出していく。インサイドでポジションを取るシャドーの五十嵐も、川名が放つ優位性を感じ取っており、「なるべく11の状況を作ってあげようと思って近づかないようにしていた」。川名をアイソレーション的に孤立させ、個を活かした。川名も左サイドに置かれ、逆サイドだった前節とは別人のようにプレーし、再三脅威を与えていた。

迎えた37分、優位性を保てていた左サイドからゴールをこじ開けることに成功する。CB平松からライン沿いにいる川名にボールをつけ、相手SBを前へ釣り出す。次の瞬間、インサイドにいる五十嵐が空いた背後のスペースを取って、相手陣地の奥深くを取ることに成功。前節八戸戦で厳しかったビルドアップのスピードアップであり出口を示したシーンでもあった。

五十嵐と川名が絡み、そこにボランチの青島も顔を出し、内側で受ける。本来、専門職はシャドーといえる青島がそのまま相手ボックス内へ切り込み、一瞬フリーになった五十嵐につけて先制ゴールをお膳立てた。

「今週は特に(前に絡むことを)意識していた。ああいうシーンが増えればチームの得点も増えていく」と青島。五十嵐は「練習のときから(青島)太一君には『もっと前に来てもいいんじゃない?』という話をしていた」と振り返る。相手を押し込んだ刹那、ボランチがあそこまで高い位置に侵入してプレーに絡めると攻撃に厚みが増す。小林監督が「今日は『ボールサイドを破れ』という共有があった」というように、個人の意識とチームの狙いが合わさった先制ゴールだった。

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