年末のご挨拶(24.12.31)
最近、身の回りにあるものが“ロングセラーもの”で固まってきました。
取材関連でいえば、ノートは『Campus』のB5版。コンビニで売っているものは40枚程度のものですが、僕が使っているのは100枚という厚みがあるもの。厚みがあると立ったまま囲み取材をするときに書きやすいんです。
ペンもコンビニで売っていますが『PILOT』の0.7mm。ペンはなくすことがあるという理由もありますが、これで十分だし、一番書きやすい。
パソコンはLenovoの『ThinkPad X1 Carbon』。もう5年以上使っていて、最近、ガタが来ていたのでAmazonの整備済み製品を追加購入しました。これはキーを押したときのキーストローク(深さ)が絶妙で押しやすい。長時間作業しても疲れにくい感覚があります。
取材で走り回るために使用している車は実用車。1973年から50年以上も続くロングセラーモデルで、派手さはなく、まさに普通のど真ん中という車ですが、使いやすく、一個も不満がありません。
いずれもロングセラーの品々ですが、人々に長く愛され、支持されるものには共通した理由があるんだろうと感じます。
一つは、作り手が誠実に仕事をしていると思えること。使い手の立場に立ち、細かいところに気を配り、手を届かせ、モノを誠実に作り続けている。だから使い手が使いやすく、リピートされ続ける。あと、壊れにくくて丈夫というのもあるでしょうね。
丈夫で安定感のあるロングセラーモデルに囲まれていると、それが安心感に振り替わるような気がしています。丈夫で安定感がある、ってすごくいい。
昨今、個人のSNSの発信力がますます強くなってきて、同時に、発信する側の責任や受け取る側のリテラシー力が問われる向きもかなり強くなってきました。
時代の流れが非常に激しいです。一つ一つの言葉が強いです。いろいろと強烈です。そういう強烈なものがすぐに消費されて、次、次、と速いです。目まぐるしいです。
そんな時代に向き合わなければいけないときに考えるのは、どんなときも目の前の仕事に誠実に向き合っていこうということです。ライターである僕の場合、発信する事物に対して責任を持ち、一個一個、誠実に発信していくことに尽きると思っています。正義は勝つ、ならぬ、誠実は勝つ。まだまだ安定感はありませんが、そういうポリシーを持って生きていきたい。誠実な監督、誠実な選手たちと一緒に仕事をしていきたい。
今年も読者の皆さんに支えられながら1年が終わろうとしています。
2015年12月からスタートしたこの栃木フットボールマガジンも今月で丸9年となりました。来季はいよいよ10年目のシーズンに突入します。川ちゃんとタメです。この場所での丁寧なる発信の積み重ねが、ひたすら信頼に繋がると信じています。目指せ、ロングセラーです。
一つ、お詫びを。シーズンレビューについては来年のチームの展望と一緒に展開しようと思っていますのでご了承くださいませ。
今年も大変お世話になりました。
本日をもって仕事納めとし、元日から5日まで更新もお休みとさせていただきます。次回の更新は1月6日(月)、新チームの始動日レポートになります。お楽しみに。
それでは皆さん、良いお年を。
鈴木康浩 拝

『丸富士』も誠実な仕事が選手やサポーターに支持されるお店。写真はヤチカラ定食。うまい。