「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

主軸として戦い続けた大島康樹の後悔 「僕が祥君や健太君の役割を少しでも担えれていれば――」【2024シーズン振り返り】(24.12.4)

▼5ゴールでは全然

今季の個人的なターニングポイントを聞くと、大島康樹はこう答えた。

「(小林)伸二さんが監督に就任してから1試合目の仙台戦(●2-3)、2試合目の愛媛戦(△0-0)は僕はベンチスタートだったのですが、3試合目の熊本戦(●1-3)からスタメンで起用されたんです。チームとして結果は出ていないのですが、その時期が個人的には大事だったと思っています。スタメン起用された最初の試合で自分のパフォーマンスが出せたからこそ、次に繋がっていったのだと思います」

小林監督が就任して以降は、前線のハイプレスの矢となり、無理矢理にでもボールに襲い掛かろうとする姿が印象的だった。本来、得意とするプレーではなかったのだろうが、求められるものを愚直に遂行しようとする姿勢があった。

「今季の序盤戦では試合中に息が上がってしまうこともあったのですが、(小林)伸二さんが監督になってからのほうが迷いなく動けていたし、自分のパフォーマンスが上がっている感覚もすごくあったんですよね」

大島は今季、35試合に出場して5ゴールをマーク。35試合出場のうち32試合でスタメン出場を果たしたが、これはキャリアハイの記録だ。田中前体制、小林現体制のいずれでも重宝されたことになる。

昨季は7ゴール、今季は5ゴールだったが、この数字をどう捉えるか。

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