「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

青島太一がプロ1年目で感じた”4つの衝撃”。「活躍すれば声をかけてもらえるサッカー選手の素晴らしさを実感したときです」【2024シーズン振り返り】(24.12.3)

▼徐々にコンディション作りに慣れていった

青島太一は今季、シーズンの途中からスタメンに起用されるようになったが、最後の3試合はケガで離脱した。

残留争いの土壇場も土壇場。ホームで迎えた36節清水エスパルス戦(●0-1)はスタンド席から見届けるほかなかった。アウェイの13節清水戦(●1-4)では自身のパスミスから失点を献上し、悔しい負けを経験した分、リベンジを覗っていたが、それは叶わなかった。

「うちは残留へ望みを繋げたい試合だったし、ずっと清水戦に向けてモチベーションを高めていたんです。アウェイから清水サポーターもたくさん来ていたし、あの独特な雰囲気のなかでやりたかった。ピッチにいないともどかしい職業なんだなと感じた1年です」

青島は今季、キャンプインする直前の1月下旬の練習中のケガで離脱。ゴール前の狭いスペースで強みを発揮しようとアグレッシブに飛び込んだ刹那、接触プレーで負ったケガだった。その後も復帰してはケガを負い、なかなかリズムに乗れない時期を過ごした。

「自分の良さは動き回れるところですが、プロになって強度が上がる分、シーズン序盤は疲れが残りやすいところは感じていました。シーズンの中盤から終盤にかけて徐々に連戦がなくなり、スタメンとして出られるようになってからは試合に向けて一週間をかけてコンディションを整えていくサイクルに慣れていったと思います。自分で入念にケアをしたり、暑い時期はアイスバスに浸かったり。大学ではあまりやっていない入念な調整を入れから順応していけたという感覚はあります」

小林伸二監督からは「しっかり練習して、しっかり休むこと」を口酸っぱく繰り返されていた。練習を100%で消化し、リカバリーに100%を注ぐ。そのサイクルを意識するようになり、ようやく馴染めたのが秋頃だった。

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