「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

J3降格決定後に監督・選手たちが語った“今季のチームに不足したもの”【J2第36節 清水エスパルス戦 レビュー】(24.10.28)

2024明治安田生命J2リーグ第36節

2024年10月27日14時キックオフ カンセキスタジアムとちぎ

入場者数 16,476人

栃木SC 0-1 清水エスパルス

(前半0-0、後半0-1)

得点者:50分 住吉ジェラニレショーン(清水)

気温 23.5℃
湿度 56%
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 27 丹野 研太
DF 23 福島 隼斗
DF 40 高嶋 修也
DF 5 大谷 尚輝
MF 7 石田 凌太郎
MF 16 玄 理吾
MF 4 佐藤 祥
MF 18 川名 連介
FW 42 南野 遥海
FW 19 大島 康樹
FW 29 矢野 貴章
控えメンバー
GK 1 川田 修平
DF 33 ラファエル
MF 10 森 俊貴
MF 24 神戸 康輔
MF 30 福森 健太
FW 32 宮崎 鴻
FW 45 山本 桜大

52分 川名→森
52分 大島→山本
52分 矢野→宮崎
60分 高嶋→ラファエル
65分 石田→福森 

 

▼ゴールを奪えるかどうか

今季を象徴するようなゲームだった。

極限の状況で選手たちは奮闘したが、足りなかった。栃木は自分たちの時間に点を獲り切れず、清水は後半頭に掴んだ流れからしっかりと点を奪った。

J1昇格が懸かる清水に対して良く戦ったが、勝ち切れないチームと、勝ち切れるチームの差が明暗をわけた。

 

開始早々にCKのセカンドボールに合わせた石田のフィニッシュがネットを揺らしたかに見えたが、これは矢野がフィニッシュに絡んだとされてオフサイドの判定。

清水はCKのセカンドボールが生じた際、DFラインをきっちりと上げていた。こういう細部への拘りが失点を防ぐことに繋がる。階段を上っていくための細部の大事さだ。

 

序盤から栃木はハイプレスを押して前で奪えていたが、回収したあとのプレーに精度を付けられず、スコアを動かせない。20分を過ぎた頃から相手がプレスに慣れたこともあり、徐々に押し返されていった。

迎えた後半の立ち上がり、栃木は入りが悪かった。左サイドにおいて「スライドしているけれど間に合わないところがあった」(小林監督)。相手のシャドーに背後に走られ、対応がわずかに遅れ、そのままCKに逃げざるを得ないプレーを二回連続でやってしまった。そのうちの一つのCKから先制ゴールを奪われた。

「『後半ももう一回、前半のような戦いをしよう』とみんなで話していましたが、それがどうしてもできなかった。そこの隙を突かれた」

キャプテンの佐藤が唇を噛むように振り返っている。

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