「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

だからこそ、ここで殻を破ってほしい/止まって動く、止まって動く、きついけれどそれが必要【伸二さん問答集 File.18】(24.10.5)

小林伸二監督から発せられる言葉は示唆に富んでおり、サッカーにおいて普遍的に大事なことに常に言及されている。【伸二さん問答集】としてまとめてみたい。

 

今回は3日の囲み取材から。

  

▼だからこそ、ここで殻を破ってほしい

――昨日の練習も選手たちが激しく熱かったと思いますが、今日の練習も熱かったと思います。監督から見てどうでしょうか?

「声が出たり、激しいんですよね。だからすごくいいなと思って。だからこそ、ここで殻を破ってほしいなと思っているんです。こちらから言わないとできないところははまだまだあるので、そこで勝ち気にやったりとか、強度の高い中でも一瞬考えてできたりとか。そういう感触をこういうときだからこそ掴んでくれればいいなと思うんですよね。この前のいわき戦(△0-0)みたいに一本調子で蹴られてしまっても困ると思っているんです。蹴ったり、ロングスローを入れたりがありますけど、そうじゃないこともあるだろうと。繋げるんだったら繋いだほうがいい。全部走る、全部蹴る、というのもいいんですけど、一生懸命にやるとそうなるじゃないですか。裏へ走れ! と言えば裏に全部蹴るし、走れるんけど、そこで一人くらい降りてくるとそれがギャップになったりする。そういうプレーがああいう激しい中でもシュッシュッとやれるといいなと思っています。パートナーを見ながら引いたのならば俺は前出るねとか、相手が食いついてるから裏を狙うというのがサッカーだと思うんですね。

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