「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

狙いどおりの徹底した戦いも勝利に昇華せず。だがやり続けるだけだ。【J2第33節 いわきFC戦 レビュー】(24.9.30)

2024明治安田生命J2リーグ第33節

2024年9月29日15時30分キックオフ ハワイアンズスタジアムいわき

入場者数 5,056人

いわきFC 0-0 栃木SC

(前半0-0、後半0-0)

得点者:

気温 23.4℃
湿度 74%
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 27 丹野 研太
DF 23 福島 隼斗
DF 2 平松 航
DF 40 高嶋 修也
MF 10 森 俊貴
MF 22 青島 太一
MF 4 佐藤 祥
MF 6 大森 渚生
FW 42 南野 遥海
FW 19 大島 康樹
FW 32 宮崎 鴻
控えメンバー
GK 1 川田 修平
DF 17 藤谷 匠
MF 16 玄 理吾
MF 7 石田 凌太郎
FW 15 奥田 晃也
FW 29 矢野 貴章
FW 38 小堀 空

63分 大島→小堀
78分 平松→藤谷
85分 森→石田
85分 宮崎→矢野
85分 青島→玄 

 

▼リスタート攻勢も実らず

ここ最近のリーグ戦の流れに、いわき対策も加わり、相手の前向きな圧を裏返すためのロングボールの多用とセカンドボール奪取、そしてリスタートからゴールを狙う、そんな徹底した戦いぶりだった。

リスタートからしれっと一発を決めて勝ち切ってしまえば狙い通りの試合だっただろうが、一発は叶わなかった。前半のリスタート攻勢時に一つ取りたかったところだ。

 

前半の栃木がセカンドボールを支配できたのは”徹底”が意思統一を容易にしたからだろう。

FW宮崎へ目掛けたロングボールを多用し、ボランチは佐藤が前に出ることでセカンドボール奪取に目を光らせる。迷いのない統一感が相手を上回り、セカンドボールを奪って押し込み、CKやロングスローから相手ゴールに襲い掛かることができていた。

何本かリスタートが続くなかで、31分に迎えたCKが最大の決定機だっただろうか。ニアで宮崎がそらしたボールをファーサイドで福島が頭で押し込んだが左サイドネットの外だった。

38分にも南野が蹴り込んだCKから高嶋の頭がわずかに合わなかったシーンがあるが惜しかった。

いわきは2試合前の長崎戦(●0-2)でCKから2失点を喫しており、リスタートの守備対応にはやはり隙があった。前半のリスタート攻勢のなかで栃木は宮崎を筆頭に先に触れており優位性があった。それだけに一発ねじ込みたかった。

 

栃木の攻撃は徹底した宮崎へのロングボールとセカンドボール奪取が起点。栃木の攻撃が中央寄りだったのに対し、相手のいわきは栃木の3バックの脇を丹念に突いてきていた。

敵将の田村雄三監督が振り返っている。

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