要所を締めて、腹を括って続けられるか。【J2第28節 ヴァンフォーレ甲府戦 レビュー】(24.8.26)
2024明治安田生命J2リーグ第28節
2024年8月25日19時キックオフ カンセキスタジアムとちぎ
入場者数 5,654人
栃木SC 1-2 ヴァンフォーレ甲府
(前半0-1、後半1-1)
得点者:16分 佐藤和弘(甲府)、77分 ラファエル(栃木)、90+1分 鳥海芳樹(甲府)
気温 28.5℃
湿度 76%
ピッチ 良
<スターティングメンバー>
GK 27 丹野 研太
DF 13 坂 圭祐
DF 2 平松 航
DF 33 ラファエル
MF 23 福島 隼斗
MF 24 神戸 康輔
MF 22 青島 太一
MF 10 森 俊貴
FW 19 大島 康樹
FW 15 奥田 晃也
FW 32 宮崎 鴻
控えメンバー
GK 1 川田 修平
DF 5 大谷 尚輝
MF 16 玄 理吾
MF 6 大森 渚生
FW 42 南野 遥海
FW 45 山本 桜大
FW 9 イスマイラ
▼痛恨ミスで幕開け
16分にミスから先制点を許したことでゲームがより難しくなった。
甲府は監督を交代して以降、どっしりと構えてカウンターを武器に戦うようにもなっているが、先制点を与えたことでしっかりとブロックを構える口実を与えてしまった感がある。
最終的なゴール期待値も栃木が1.16、甲府が0.88というあまり活発ではないゲームになってしまった。
栃木としては甲府にもっと前に出てきてもらったほうがやりやすかったに違いないが、自分たちのミスで先制点を与えているのだから仕方がない。
栃木はといえば、これまでどおりまずミドルブロックを構え、そこから随所でハイプレスに切り替えていたが、それらのプレスもしっかり効かせることで90分を通じて甲府からボールを回収できていた。
不用意なビルドアップのミスから甲府に何度かカウンターのチャンスを与えてはいたが、意図的に崩されてやられたシーンは開始早々のウタカの決定機、そして90+1分の中央突破による2失点目以外はほぼない。
甲府の大塚真司監督は「本来はもっとボールを持ちたかったが、相手の圧力もあり、なかなか難しかった」と試合後に答えている。
甲府はハーフタイムを挟んでビルドアップ時に右ワイドの飯田貴敬を高い位置に立たせ、栃木の左ワイドの森俊貴のハイプレッシャーを回避して右サイド(栃木の左サイド)を押し込み、ボールを持つ時間を幾分増やすことに成功した時間帯もあったが、ゲームの大勢にそれほど影響は出ていない。
基本的に栃木がボールを握る試合となったが、特に前半はボール保持がそれほど有効打に繋がらなかった。相手が5-4-1でコンパクトにスペースを消して守る陣形に対し、外回りのパスルートが多かった。
前半の飲水タイムが明けてから森が縦へのドリブルからマイナスのクロスで揺さぶったり、右サイドでは相手ワイドの背後を取る大島のランニングを起点にした攻撃が有効になりつつあったが、決定的なシーンは作り出せなかった。
▼粘り強くボールを握って相手ブロックを攻略
栃木ベンチは後半の頭から「縦パスを差してほしい」(小林伸二監督)という狙いで玄理吾を投入。
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