「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

ここを大事にしたほうがいい/最後は考えてもらいたいので、諭すようにしゃべる/横関係のボランチではダメなんだ【伸二さん問答集 File.9】(24.8.2)

小林伸二監督から発せられる言葉は示唆に富んでおり、サッカーにおいて普遍的に大事なことに常に言及されている。【伸二さん問答集】としてまとめてみたい。

 

今回は31日の囲み取材から。

  

▼ここを大事にしたほうがいいし、この集団が大事

――小林監督は選手たちに「もう一個突き抜けてほしい」と話しをしているとのことですが、その辺りがわかっている選手やペアはいますか?

「いますよ。物事を作るときに一瞬気を緩めて崩れてしまうと、立ち位置も崩れてしまうけど、逆にそれを作り上げるのはすごく大変だと思います。そこは自分で何とか作ったほうがいいよね、と。だから、誰と付き合うのか、誰と練習するのか。一生懸命にやる人? クレバーな人? それは自分と戦うときに選んでください、と。楽な人とやるのもあなたですね? でも、もしも腐ったリンゴならばいらない。周りも腐りますから、であれば外に出しますよ、と。新たに人が入ってきますから、だったら外に出します。頑張らない選手はいらないんです。ただ、みんなここで頑張っているのだけど、もう一個、突き抜けてほしいんです。そうしないと、この立ち位置から伸びていかないですよ。頑張ったらいい物が買えるわけですよね。いい靴を買えるだろうし、いい服も着れるかもしれない。君たちの一番の武器はサッカーなのだし、サッカーなくして稼げないよ、ここを大事にしたほうがいいし、この集団が大事だと思っています。

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