「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

魔の6分間とブラボーな後半。勝点1は欲しかった。【J2第22節 ベガルタ仙台戦 レビュー】(24.6.30)

2024明治安田生命J2リーグ第22節

2024年6月29日19時キックオフ ユアテックスタジアム仙台

入場者数 13,423

ベガルタ仙台 3-2 栃木SC

(前半3-1、後半0-1)

得点者:12分 平松航(栃木)、27分 相良竜之介(仙台)、29分 相良竜之介(仙台)、33分 菅田真啓(仙台)、50分 宮崎鴻(栃木)

気温 24℃
湿度 67%
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 27 丹野 研太
DF 23 福島 隼斗
DF 2 平松 航
DF 17 藤谷 匠
MF 10 森 俊貴
MF 24 神戸 康輔
MF 15 奥田 晃也
MF 18 川名 連介
FW 42 南野 遥海
FW 19 大島 康樹
FW 32 宮崎 鴻
控えメンバー
GK 1 川田 修平
DF 3 黒﨑 隼人
DF 40 高嶋 修也
MF 22 青島 太一
MF 6 大森 渚生
FW 29 矢野 貴章
FW 38 小堀 空

69分 川名→黒﨑
74分 大島→小堀
81分 森→大森
81分 南野→青島 

 

6分間で3失点

83分、CKから宮崎が頭で同点ゴール! え、ファウル――?

直後に主審と会話を交わした宮崎によれば「あれは(青島)太一がGKにファウルをしたというジャッジ」とのことだが、映像を見返してもよくわからない。まさしく幻のゴールとなった。

主審の判定はこちらにはどうにもできない。こういうときは松田浩さんの言葉「天に貯金をする」、ジョニー・レオーニの言葉「最終的には自分たちが与えたPK、もらったPK、それらが最後にバランスが取れるのがフットボール。だからあまり過剰に心配しないこと」をお借りして心を整えたい。南野のフィニッシュのハンド疑義も含めて。残りの16試合のどこかで自分たちにプラスが出るんだと心に留めておきたい。

 

それよりも自分たちに矢印を向けたほうがいい。それは自分たちでコントロールできるのだから。

前半の12分にラッキーな形で先制できたが、27分に繋ぎのミスから失点。その直後の29分、33分と6分間で立て続けに3失点を献上した。どうにかしたかった時間帯だ。

ベンチから小林監督は「2失点、3失点したときにゲームが終わったような感覚になってしまう」と選手たちを見た。今季の栃木の悪癖のようなものが小林栃木でもぶり返してしまった瞬間だ。

失点してもバタバタせず、逞しく乗り切りたい。前節千葉戦は先制されながらも、強気なライン設定と前重心が功を奏したが、今節はそうはいかなかった。

2点、3点と取れるんだから、そういうふうにマインドを変えたい、という意味でもったいない前半だった」と小林監督。

栃木はこの仙台戦で3試合連続で複数得点をマークした。リスタートから得点を奪えるようになり、複数得点が奪えている。ゆえに、繋ぎのミスで1失点したところでその手の失点はないほうがいいに決まっているが、まあしゃあないくらいで捉えるようにシフトすべきかもしれない。うまくいけば2点目、3点目が獲れるかもしれないチームに変貌しているのだから。

 

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