「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

過去は関係なく、今どうありたいか/へばったらベンチの選手が出られる/人よりも時間を使わないとうまくならない【伸二さん問答集 File.5】(24.6.27)

小林伸二監督から発せられる言葉は示唆に富んでおり、サッカーにおいて普遍的に大事なことに常に言及されている。【伸二さん問答集】としてまとめてみたい。

 

今回は26日の囲み取材から。

 

▼今どうありたいか

――選手たちに対して全体練習のあとに個別に映像を使ってミーティングをしたり、アフタートレーニングをしたりすると聞くのですが、映像は監督が用意されるのですか?

「そうですよ。自分で作っています。チームミーティングが長いんです。1時間くらい。そこで言いたいし、いっぱいあるんですが、でも個人のものだなと思うものは個別にしています。でも、個人なんだけど全部が分かって欲しいと思うものは入れたりしているし、個人に期待するものを個別の映像にしている感じですね。もうちょっとここを変えたら変わるとか。それでお互いがいいものと不安材料を認め合うと、その後選手に気にしてもらえると、こっちが試合に送り出すのも簡単になりますよね。その先は相手がいることなのでうまくいくかどうかは別問題なのですが、そういうクリアはしています。試合当日も呼んだりしながらやっていますよ。まだまだ間に合っていないので」

――昨日、森選手に話を聞いたら「自分が一番言ってもらっていると思う」と言っていました。

「そうですね。目立つんです。それだけボールが一番集まっていて、大事なところだということです。攻守において5枚がベタッと後ろに引くわけではなく、前から行くので、後ろのCB福島と森には随分言ってきたので変わってきました。あれだけ変わるのだから、あとはその考えのなかで個人がドリブルをしたり中へ持っていてパスをしたりというのは個人が持っているもので、それが成功すればより良いものになる。

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