「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

攻撃も繊細になってきている/足を動かすことは負けない/ボールの持ち方で判断する【伸二さん問答集 File.4】(24.6.20)

小林伸二監督から発せられる言葉は示唆に富んでおり、サッカーにおいて普遍的に大事なことに常に言及されている。【伸二さん問答集】としてまとめてみたい。

 

今回は19日の囲み取材から。ただ、練習施設の関係上、取材時間が限られたため、いつもよりは短いです。

 

▼縦方向にストレートではないようにする

――前節大分戦(〇2-0)は縦パスを差してからの3人目の繋がりが見えたシーンがありました。前半、神戸選手からの縦パスを森選手がローリングで抜け出したシーン、後半、神戸選手の縦パスから宮崎選手、そして大島選手が抜け出してオフサイドになったシーンなどがありましたが、2試合前の群馬戦では固まってしまって繋がりが不足していたと思うのですが、そこは改善できていると見ていいですか?

「そうですね。前節はまだ後ろが重かったと思いますが、CBのポジションが良くなると福島のポジションが少し浮くので、福島が外側に広がると、森も外にいてもいいんですけど、できればパスコースを縦方向にストレートではないようにするんです。すると相手は困るんですね。そういうのがちょっとずつ出始めていて、前半に神戸から森に渡って抜け出したシーンも、あのときは福島が外にいて、森が中に入って、南野が引いて相手CBが食いついたところに神戸が縦パスを入れた。ああいう狭いけれど選手たちが近いところで21を作れているんですね。

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