「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

強引な「仕掛け」や俺が決めるんだという「フィニッシュ」が必要。とにかくまず1勝を。【J2第20節 大分トリニータ戦 プレビュー&コラム】(24.6.15)

前節はホームでザスパ群馬と対峙し、1対1。これで13試合勝利なしとなった。19試合を消化して3勝5分11敗、勝点14、降格圏の19位。今節は、小林体制になって迎える5戦目、後半戦の初陣。アウェイに乗り込んで大分トリニータと対峙する。会場はレゾナックドーム大分。キックオフは16日(日)18時を予定する。

 

PICK UP チャンスの質向上はウイングバック次第

 

▼チャンスの質を引き上げ、結果を

12日に天皇杯藤枝戦を戦ったチームは中3日で今節のアウェイ大分戦を迎える。この間の練習はすべて非公開となったが、ぎっしりとタフな練習を入れ込んでいるようだ。

天皇杯藤枝戦のメンバーは周知のとおり、リーグ戦に絡んでいない選手が中心となった。ここでドリブラーの川名が見せ場を多数作っており、前節群馬戦(△1-1)に続き、今節も攻撃のキーマンになると見られる。

今節からリーグ戦は後半戦に入る。残りは19試合。前半戦を勝点14で折り返し、降格圏の19位に停滞する栃木にとって、一戦一戦の結果が残留の可能性にシビアに影響を及ぼすことになる。が、とにかくまずは1勝だ。

負けゲームを引き分けに、引き分けのゲームを勝ちに、そして勝てるゲームをしっかりと勝ち切る。この流れを作り出していかないと勝点を上積みするのは難しい。

小林伸二体制になって4試合を消化した栃木は、重心を前掛かりにしながら攻撃姿勢を強めており、攻撃回数自体は増えている。だが、攻撃回数を確保することだけに満足せず、チャンスの質を引き上げ、仕留めないといけない。同時に、守備ではあっさりと失点する癖を修正し、粘り強く守り切らないといけない。両ゴール前に必要な精度が足りず、小林体制になった直近4試合は22敗。内容はともかく、結果が不足している。

後半戦の初陣で求められるのは結果だ。内容云々ではなく結果。「何でもいいので勝てば変わる」(南野)という感覚は選手たちの総意だろう。丁寧に、綺麗にやる必要は一ミリもない。泥臭くていい。勝ちに拘り、勝ちへの執念を示さなければ、勝ち切れない。

 

大分は19節消化時点で595敗、勝点2411位。直近6試合は勝利がないが、ゲーム内容を見れば大分は大分だ、うまく、強い。

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