「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

握り締めるべきは「強気」だ。勝ち切り、自分たちで反転攻勢の流れを掴み取れ。【J2第17節 愛媛FC戦 プレビュー&コラム】(24.5.24)

前節はホームでベガルタ仙台と対峙し、1対2。これで10試合勝利なし、6連敗。16試合を消化して3勝3分10敗、降格圏の19位。今節は、小林体制になって迎える2戦目、アウェイ愛媛戦。11試合ぶり勝利を掴めるか。会場はニンジニアスタジアム。キックオフは25日(土)13時55分を予定する。

 

PICK UP 勝つ。勝ちたい。勝つんだ。

 

▼前節仙台戦から上積みはできるか

10戦勝ちなし、6連敗。この状況を打破するための日々の取り組みは、進むべき方向にしっかり進みながら、ベストを尽くせているように思う。

これまで不足していた強度、そして攻撃の練度を高めるための高強度の練習が日々続いている。それがすぐさま結果に繋がるかはわからないが、結果に繋がると信じてやり続けるだけだろう。

「(監督からは)ビルドアップをうまくしてくれ、というのでは全然なくて、球際、ボールに行くときの強度、味方が困っているならばパスコースを作って上げるとか、当たり前のことを求めているのかなと。綺麗に崩せとか、そういうのはまったくないです」

奥田がいうように、小林栃木は、これまでと同様に、綺麗にやろうとはしていない。高強度の守備をベースに相手陣内に立ち入り、アグレッシブに相手ゴールへ迫る。そうした姿勢で主導権を握ろうとしている。

前節仙台戦(●1-2)はその「前へ」の姿勢から9分という早い時間帯に先制点を奪えた。しかし直後に失点してしまったこと、先制したあとに布陣を後ろへ引いてしまったことを指揮官は残念がっていた。

あそこでもう1点、2点目を奪いに行く。強気で行くんだ。俺たちはやれるんだ。そう選手たちを鼓舞し続ける指揮官がいる。今週公開された練習時の指揮官の姿勢、声掛け、メディア対応時のコメントには、こういう状況だからこそ強気で戦うぞ、という熱量が溢れていた。

そうした指揮官の姿勢に選手たちが応えるときだろう。アウェイに乗り込む愛媛戦。小林栃木の2戦目。自分たちで反転攻勢の流れを掴み取る。すべては自分たち次第だ。

 

愛媛は16節を消化して565敗、勝ち点21、12位。

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