苦しい試合を勝ち切り、勝ちながら前向きに修正できることが何よりの収穫。【J2第6節 大分トリニータ戦 レビュー】(24.3.25)
2024明治安田生命J2リーグ第6節
2024年3月24日14時キックオフ カンセキスタジアムとちぎ
入場者数 3,944人
栃木SC 2-1 大分トリニータ
(前半0-0、後半2-1)
得点者:55分 石田凌太郎(栃木)、90分 奥田晃也(栃木)、90+6分 長沢駿(大分)
気温 16.6℃
湿度 40%
ピッチ 良
<スターティングメンバー>
GK 27 丹野 研太
DF 33 ラファエル
DF 2 平松 航
DF 17 藤谷 匠
MF 24 神戸 康輔
MF 7 石田 凌太郎
MF 38 小堀 空
MF 19 大島 康樹
MF 6 大森 渚生
FW 15 奥田 晃也
FW 29 矢野 貴章
控えメンバー
GK 1 川田 修平
DF 5 大谷 尚輝
MF 10 森 俊貴
MF 14 土肥 航大
MF 22 青島 太一
FW 32 宮崎 鴻
FW 42 南野 遥海

62分 矢野→宮崎
68分 小堀→青島
68分 大島→南野
84分 石田→大谷
84分 大森→森
▼混乱を強いられながら30分過ぎに修正
5分過ぎ、平松が足を滑らせて大分のFW渡邉に決定機を作られたが逸機してくれた。逆に90分、大分のCBが足を滑らせて掴んだカウンターチャンスを奥田はきっちりと決めた。
55分、栃木は石田のゴールで先制した直後、大分に3度ほど決定機を作られたが、いずれも際の対応でゼロで凌ぎ切った。
「普段はガッツポーズはしませんが、やられたと思ったところで止めることができ、ゲーム的に、流れ的に良かったなと思い、出てしまったんです。あの2本のセーブの直前のCKでも、みんなが身体を張ってくれたし、あれを耐えられたことが大きい。ああいう姿勢を出せているから2点目に繋げられる。すごく自信にしていい部分だと思います」
殊勲のGK丹野は仲間たちの奮闘を誇らしげに振り返った。
苦しい試合だった。あれだけチャンスを与えながらPKによる1失点のみに抑えた。相手のミスに助けられ、運も味方したが、よくぞ勝ち切った試合だ。
ゲームは序盤から苦しかった。
「準備してきたプランとは異なる形で入ってしまい、混乱した」と田中監督。
監督と選手たちの話を総合すると、前半のピッチで起きていたことは以下のとおり。
大分がビルドアップの際、相手のボランチ2人がポジションを落とさず、左右のサイドバックが高い位置を取り、長身FWの長沢がトップ下的な位置に浮遊していた。
栃木のインサイドハーフの小堀と大島は、高い位置を取ってきた相手サイドバックに後ろ髪を引かれるようにサイドに張り付くようなポジションを取ることに。
これで相手の2センターバックと2ボランチに対して、奥田、矢野、アンカー神戸でプレッシャーを掛けようとするが、枚数が足りずに「行っても行っても相手ボランチが余ってしまう。よく動いていたので」(奥田)という状況に陥った。
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