矢野貴章が語る”現状”を脱却する方法。「今日(12日)の練習の空気感を、明日も続けて、次の日も続けて、とやっていくことでしかないと思います」【魂は日々の細部に宿る】(23.10.13)
4連敗中だ。厳しい状況について、ここは矢野貴章に聞くほかないだろうと取材のために呼び止めると「こういうときはいつも俺ですね」とニコッと笑い、「誰が見ても結果が出ていないし、良い状態とは言えないですね」と言って真顔に戻った。
どの辺りが勝っている時と比べて足りないだろうか。
▼流れを手放してしまった理由
「もうそれは、やっぱり僕らの心にある隙だと思いますよ。藤枝に勝ち、町田に勝ち、千葉に負ける前までは安定した戦いができていたし、連勝して勝点42まで乗せて、いったんの目標として勝点45という数字が掲げられていました。勝点42まで積み上げて、残り8試合で1勝分、勝点3が奪えれば最低ラインの目標に届くというところで、普通に考えれば、今まで戦ってきた流れを踏まえれば、8試合あれば1勝、あるいは、引き分け3つでも到達するでしょ、と誰もが思った。それが隙だと思います。その隙によって千葉に負けてしまってから自分たちが持っていた流れを手放してしまい、それを取り戻すのがすごく難しくなっている。一人ひとりに『まあ何とかなるんじゃないか』という隙があり、それが今の結果を招いていると思います。試合を戦っているメンバーは試合によって多少変わりますが、一緒に練習しているメンバーは変わっていません。何が変わったのかといえば、やっている選手たちの試合に持っていく準備の質、試合で見せるパフォーマンスの質が変わったから結果が出ていない、ということだと思います。それが今は一番の問題だと思います」
――負け続けている流れの一つに失点数が増えていることがありますが、堅守のチームが失点が増えていることはよくありません。0対0ならば勝点1を掴めるわけですが、それについてはどう見ていますか?
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