【無料掲載】大島康樹「次が大事なので、みんなももう切り替えていると思うので、しっかりと次に繋げたいと思います」ほか西谷優希【天皇杯3回戦 サンフレッチェ広島戦後のコメント】(23.7.12)
天皇杯JFA第103回全日本サッカー選手権大会3回戦
2023年7月12日19時キックオフ カンセキスタジアムとちぎ
入場者数 2,552人
サンフレッチェ広島 0-2 栃木SC
(前半0-0、後半0-2)
得点者:54分 大島康樹(栃木)、90+4分 西谷優希(栃木)
天候 曇
気温 29.6℃
湿度 48%
ピッチ 良
<スターティングメンバー>
GK 1 川田 修平
DF 6 大森 渚生
DF 23 福島 隼斗
DF 40 高嶋 修也
MF 3 黒﨑 隼人
MF 13 植田 啓太
MF 21 吉田 朋恭
MF 24 神戸 康輔
FW 10 森 俊貴
FW 19 大島 康樹
FW 45 安田 虎士朗
控えメンバー
GK 25 青嶋 佑弥
DF 16 平松 航
MF 36 山田 雄士
MF 7 西谷 優希
MF 8 髙萩 洋次郎
FW 27 五十嵐 理人
FW 37 根本 凌
■大島康樹
――ゴールを奪い、最後まで走りました。
「そうですね。まずPKという形でしたが結果が出て良かったです。あとは2年連続でJ1と戦えて、自信を持って戦えたと思います」
――PKのシーンは自分でボールを持ちました。
「PKのキッカーが決まっていなかったので、自分がPKを奪ったし、自分が決めてやるという気持ちでした。PKを奪えたときはよっしゃと思ったし、すぐにボールを獲りにいきました」
――GKの動きを見て落ち着いていました。
「真ん中に蹴ることは決めていて、ちょっと思ったよりも低めになってしまったのですが、決まってよかったです。そんなに緊張せず、真ん中に蹴れば入ると思ったし、入るだろうと思っていました」
――スタートから背後を狙う意識が高かったと思います。
「久しぶりの1トップでした。普段は強くて、高い選手たちがやっていますが、自分にはそれはないし、自分にしかできない武器があるし、流動的に動いてボールを引き出すというのが自分の良さなので、あまり背負ってプレーするのは意識せず、自分の良さを出そうと思っていました」
――中盤からもいい縦パスが出ていました。
「昨日メンバーが分かったときに、自分は足下で受けたいと伝えていて、みんな自分の特徴をわかってくれていて、ロングボールだけにならず、うまく動きを見ていてくれたと思います」
――大事な試合で得点を挙げて、拳を握るシーンもありました。喜びも格別ですか?
「いや、リーグ戦で得点を奪いたい気持ちが強いので、今日も嬉しかったですけど、次が大事なので、みんなももう切り替えていると思うので、しっかりと次に繋げたいと思います」
――試合前には時崎監督から厳しい声を届けたと言っていたのですが、それを受けてどういう心境で今日を迎えたのでしょう。
「試合に出ていない選手がしっかりとパワーを持ってプレーしないとチーム力は上がらないし、リーグ戦に出ている選手たちを脅かせないし、いい循環になっていかないと思うんです。今日勝ったことはチームにとって大きくて、ここから競争を激しくして、いい選手が試合に出る、それでチームが勝つという循環にできるといいし、今日の勝利がそう繋がればいいなと思っています」
――PKを獲ったシーンはえぐるようなプレスだったからこそだと思うんです。その辺りの意識は強かったのでは。
「そうですね。あの場面は相手が油断していると感じていたんです。前半から油断していると感じていて、後半は刈り取ってやろうと。ペナルティエリア内だったし、いい判断だったと思います」
――4年ぶりに1トップをやったとのことですが、大島選手は栃木で色々なポジションをやるなかで1トップはこなれている印象を受けました。
「やっぱり長年いるからか、みんなが自分の特徴をわかってくれていて。僕も伝えて、俺はこれができるよ、これはできないよ、ということを試合までの時間でうまく共有できて、それがうまくハマったと思います」
――1トップが一番やりやすい?
「そうですね。ゴールに専念するという意味では1番ゴールに近いし、今日も前半は結構なチャンスがあったし、あれが自分の特徴だと思うし、そこで1点、2点を決めて行けば自分の価値は上がると思います。シャドーで出てもゴールに向かう姿勢は大事なんですが、動き出しという意味では1トップのほうがやりやすさはあります」
■西谷優希
――最後の2点目について追い越していくことは意識していたとおりですか?
「相手もマンツーマン気味だったので、二列目からの飛び出しが有効というスカウティングもありました。そこは試合を通じて相手がどんな感じか探りながらやっていて、これは二列目から飛び出せばいける、という感触があって。前半と後半に2本ずつくらいあって、タイミングさえ合えば狙えるぞという感覚でした。あのシーンはネモが収めてくれたので、飛び出していきやすかったですね」
――前半にも背後に飛び出して相手ペナルティエリア付近から侵入できそうなシーンを作りました。
「今は自分のなかでトライしようと思っていて、二列目、三列目から出ていこうと。それを今日もいい感触がつかめればいいなと思ってやっていたんです」
――仙台戦でも右奥に飛び出してもらうシーンがありましたね。ウイングバックを落としておいて、背後へと飛び出していく。
「そうですね」
――相当運動量や強度が必要ですが。
「そうですね。だからもっと走れるようにしないといけないし、もっとタイミングよく周りとコミュニケーションを取りながらやる必要があるし、でもそれがチームとして一つのオプションにできたら相手も守りにくいと思うし、チームとして武器を作れたらいいなと思っていて、チャレンジしています」
――夏場でもさらに走る。
「はい。交代選手がいるので出し切って、動けなくなったら代えてもらえばいいので。もちろん90分間出場できればいいですけどね」
――チームとして2試合前のいわきに走り負けてしまう試合をしてしまい、前節仙台戦に走り勝ち、今日も走り勝ちました。その辺りの強度は次の大宮戦も大事ですが、意識はチームとして上がっていますか?
「そうですね。いわき戦からできるのにできなかった、という試合だったと思うんです。それはすごく後悔する試合でした。後悔がないように力を出し切りたいね、という話をみんなでしていて。それが仙台戦、今日のゲームへと繋がったので、次が大事だし、良いときをベースにして、これが栃木の当たり前のスタイルだと確立できたらいいなと思います」
――今日はリードして、最後の15分くらいは相手も押し込んできましたが、あの時間帯を凌ぎ、点を獲ることができました。これをリーグ戦に繋げたいところです。
「そうですね。守りに入り過ぎないことが大事だと思っていて、今日もチャンスがあれば前へ、前へという姿勢はチームとして出せたと思うので、もう1点、1対0で勝とうとするのではなく、2点目、3点目を奪いにいく意識をチームとして持てているので、それが今日は形になったので、この意識を続けて行けたらと思っています」