「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【無料掲載】時崎悠監督「リーグ戦で出場機会が少ない選手たちが多かった分、この勝利はチームにとって大きな劇薬になると思っています」【天皇杯2回戦 ブラウブリッツ秋田戦後のコメント】(23.6.7)

天皇杯JFA第103全日本サッカー選手権大会2回戦

2023年6月7日19時キックオフ ソユースタジアム

入場者数 674

ブラウブリッツ秋田 1-2 栃木SC

(前半0-1、後半1-1)

得点者:19分 大島康樹(栃木)、69分 吉田伊吹(秋田)、84分 根本凌(栃木)

天候 曇
気温 19.7℃
湿度 86%
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 41 藤田 和輝
DF 3 黒﨑 隼人
DF 6 大森 渚生
DF 16 平松 航
DF 40 高嶋 修也
MF 7 西谷 優希
MF 13 植田 啓太
MF 21 吉田 朋恭
FW 8 髙萩 洋次郎
FW 19 大島 康樹
FW 32 宮崎 鴻
控えメンバー
GK 25 青嶋 佑弥
DF 2 面矢 行斗
DF 23 福島 隼斗
MF 17 山本 廉
MF 44 揚石 琉生
FW 37 根本 凌
FW 38 小堀 空

 

46分 大森→福島
71分 髙萩→揚石
71分 大島→小堀
83分 吉田→面矢
83分 宮崎→根本

 

■時崎悠監督

「ゲームには勝利して次のステージに進むことができましたが、先制して、セットプレーで追いつかれた、これは前節藤枝戦と同じ流れなので、追いつかれるまでの時間帯はどうだったのか、チャンスを決め切れないツケが回ってきたのではないか、ということを再認識しないといけないし、勝ったから浮かれるのではなく、前節から今日のゲームは繋がっていたと思うし、これを次の徳島戦に繋げていこうという話を試合後、選手たちにしてきました。秋田さんにはここで5試合前に敗れているし、力強く、やるべきことを徹底している、リスペクトしているチームなので難しい試合になることはわかっていました。でも臆することなく選手たちは戦ってくれたし、リーグ戦で出場機会が少ない選手たちが多かった分、この勝利はチームにとって大きな劇薬になると思っています。また平日に関わらず栃木からサポーターの方々が来てくれて、ともに勝利を喜べたことも良かったと思います。栃木は今年はホームでは勝てていますが、アウェイでは今季の初勝利になったので、ようやくアウェイに来てくれたサポーターの皆さんに勝利を届けることができて良かったと思います。次もアウェイの徳島戦が続きますが、リカバーをして、宇都宮に残っている選手たちが危機感を持って競争に備えると思うので、いい競争ができるようにマネジメントしたいと思います」

――宮崎選手が前を向くプレーだとか、植田選手がミドルを打つとか、積極的なプレーが随所に見えました。

「おっしゃるとおり、個人の積極性がグループに繋がり、チームに繋がる、と試合前にも確認しましたが、前節藤枝戦では1対0で勝っていても消極的で、ノージャッジのプレーが多くてもったいなかったという共有があったので、今日は追いつかれてからも慌てずにやれていたと思うし、最後の時間帯の使い方も含めて、全員が非常に良かったと思います」

――今日は揚石選手を初めて起用しました。どういう感触でしょうか。

「僕は湘南のユースの監督をしているときに、ルヴァン杯やリーグ戦の試合に高校生年代でも経験する選手たちがいて、そこからさらに海外へ出ていく選手もいれば、トップに上がっても活躍できずに消えていった選手もいれば、そういう選手たちを見ているし、今日は彼にとってピッチに立つ重みを感じることができたと思いますが、結果云々ではなく、このピッチに立ったことによって、彼、そして彼の周りの人間が満足するのか、もっとという欲に満ちてくるのか、それは彼次第だと思うので、ここからまた楽しみにしたいです」

――髙萩選手と交代して求めたプレーは。

「本来はボランチの選手なのでボランチで起用することもゲーム前には考えていましたが、どっちに流れが転ぶかわからない時間帯に流れを変えるために入れた選手だったので、より前で、時間を作るとか、起点になることをやってくれと伝えました。あとは宮崎が良く収まっていたので、いい関係で絡んでいけ、という指示をしましたが、あのチャンスを決めてくれたならばさらに良かったですが、大事なのはこの試合をきっかけに続けていくことだと思います」

――同点に追いつかれてから押し返し、突き放すというメンタリティも含めて、あまり今季のリーグ戦ではできていなかった流れでした。それが今日できた理由は。

「色々な理由があると思いますが、今日は秋田さんも後半に一番怖い選手を入れてきました。やはり18名で戦うというのが現状のルールなので、途中で相手をねじ伏せる力を18名として持つことが改めて大事だということは感じました。あとは3日前に最後に追いつかれて引き分けに持ち込まれたチームなので、口酸っぱく失敗を繋げることは伝えていたので、今日は失点しても下を向くことなく前向きな矢印を出してくれていたと思います」

――今日はみんなバトルをしっかりやっていたと思います。髙萩選手も大島選手も最初からボールに向かって行っていたし、アウェイ千葉戦とはまったく違っていたので、彼らにとってもラストチャンスの試合のような、感じさせるものがありました。

「全員がラストチャンスだという気持ちでやっていたと思うし、僕自身も明日は我が身じゃないですが、一試合一試合、自分が栃木を指揮するために必死にやっていますが、全員がこの試合で自分たちの価値を見出すとか、ここをきっかけにチャンスを掴んでいくという強い意思が試合前の言葉にも出ていましたし、いたるところで空気があったと思うし、名前を挙げてもらった二人のみならず、最終ラインに入った新卒の二人もそういう気持ちでやってくれたと思います」

 

※このあと移動するため残りの選手コメント、速報の掲載は遅くなります。

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