「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【無料掲載】良い状態をキープする宮崎鴻「走れているし、落ち着いてポストプレーまではできている。どんな形でも1点がほしい」【今季初ゴール間近か?】(23.3.27)

今季初スタメンを飾った前節大宮戦(○2-1)では前半に二度決定機に到達した。ポストプレーの屈強さはもとより身体の動きにもキレを感じさせる。今季初ゴールは近いか。

 

▼自己管理にレシピ本

――前節は初スタメンで気合いが入っていました。

「めちゃくちゃ入っていました。その前の長崎戦(△0-0)でも決定機は作れていたので、またチャンスは来るはずだと。実際、大宮戦(○2-1)では自分にもチャンスは来たのですがバーに当ててしまった。勝てたことは良かったですが」

――あの決定機は宮崎選手のポストプレーからでした。

「ポストで落とし、中に入っていきながら完全にマークも剥がせてうまくいったし、入ったと思いましたが、ちょっとひねり過ぎてしまったと思います」

――前半、森選手から背後へスルーパスが通ったシーンもチャンスでした。

「あのシーンはもう一個運べればよかった。あそこまで行けたときの視野が狭くなってしまうのは今の僕の課題です。あそこでもう一つ落ち着ければより可能性は広がる。今週、特にそこに意識して取り組みます」

――チームとしては前線に矢野選手が入ってターゲットが増えたこともあり、シンプルに攻撃できています。

「前で収まるところが二つできたのは大きい。攻撃に掛けられる人数が違いますね」

――どうにかFW勢のゴールがほしい。

「いい形は間違いなく増えているので、あとは最後の質を高めるだけです」

――次節は磐田戦ですが、ヤマハでのプレー経験は。

「一回もないし、行ったこともないです。トラックがない専用スタジアムなんですよね? 楽しみです」

――アウェイに乗り込む強敵が相手です。

「まあ、どこが相手でも僕らは関係ないですね。自分たちのサッカーをやるだけです。やることを徹底し、少ないチャンスを決め切るための準備をします」

――FW勢がゴールを奪えると勢いが付きます。前節の森俊貴のゴールは素晴らしかった。

「ゴラッソですよ。打った瞬間、入るとわかり、いの一番でベンチから飛び出しました」

――練習で見たことは?

「ないです(笑)」

――しかしそれを決め切るのが森俊貴。

「スーパーでした!」

――森選手に負けじと宮崎選手もコンディションが良さそうです。

「試合に慣れて来たし、走れているし、落ち着いてポストプレーまではできている。あとは1点を奪えるかどうか。どんな形でも1点がほしい」

――コンディションを維持できている秘訣は?

「私生活で隙を作らないように徹底しています」

――自炊ですよね。フードプロセッサーを買ったと言っていましたね。

「フードプロセッサー専用のレシピ本を購入しました」

――何を美味しく作るのですか?

「定番ですけど、やっぱりハンバーグです。鳥の胸肉でハンバーグを作ると、牛肉で作ったのと同じようなハンバーグに感じられるんです。鳥の胸肉であれば脂質は抑えられるし、いいんです」

――タレは?

「焼いた際に出る肉汁にケチャップ、そこに少しのワインを。ということもレシピ本に書いてあるので(笑)、それがうまいです」

 

昨年途中から徹底的な自己管理を続け、コンディション面の成果は出ている様子だ。それをゴールという結果に結実させたい。

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