「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

栃木で自信と強度を手に入れた谷内田哲平。レベルアップを果たし、いざ京都に帰還。【惜別コラム】(22.12.13)

▼栃木2年目には”王様”と見る向きも

谷内田が飛び立った。期限付き移籍が終了し、京都への復帰が決まった。

今季は39試合に出場し、1ゴール、チームトップの6アシストを記録。課題にしていたプレー強度を持久的数値とともに引き上げ、本来的な巧さとタフさを手にした。J1京都に復帰するための必要最低条件はクリアしたシーズンと言えそうだ。

京都で出場機会を失っていた谷内田が栃木入りしたのは昨夏のこと。取材対応時はあまり具体的に多くは語らず、喜怒哀楽の表現も控えめな選手だったが、自分の中に明確な”上”の指標を持ちながら過ごしていると感じさせる選手だった。昨夏栃木に加入してから14試合出場、3ゴール、2アシスト。最低限の結果を掴み、さらにもう1年、栃木でプレーすると決めたときの心境をこう語っている。

「昨年の夏に栃木にやってきて、自分自身が成長できたと感じる部分が大きくて。今年はこの栃木で1年間しっかり試合に出てもっと成長したいという思いがあり、この決断に至りました」

「試合に出られることで自分の良さや試合勘が戻ってきたし、少しですが結果を残せたことで自分の中での自信が出てきて、自信がついたからこそ結果的に3得点という数字も残せたのだと思っています」

天才肌と言われる谷内田とて、人の子、心の充実なくして前進なし。密かに昨年の栃木での経験は谷内田にとっても大きかったのだ。

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