「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

甦った栃木の強プレスとショートカウンターの数々。今節の布陣は得点力を上げるオプションになり得るか。【J2第33節 V・ファーレン長崎戦 レビュー】(22.9.22)

2022明治安田生命J2リーグ第33節

2022年9月21日19時キックオフ トランスコスモススタジアム長崎

入場者数 2,582人

V・ファーレン長崎 1-1 栃木SC

(前半0-1、後半1-0)

得点者:37分 植田啓太(栃木)、64分 植中朝日

天候 晴れ
気温 22.6℃
湿度 38
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 1 川田 修平
DF 3 黒﨑 隼人
DF 45 平松 航
DF 16 カルロス グティエレス
DF 18 大森 渚生
MF 23 植田 啓太
MF 7 西谷 優希
MF 4 佐藤 祥
MF 10 森 俊貴
FW 8 髙萩 洋次郎
FW 32 宮崎 鴻
控えメンバー
GK 41 藤田 和輝
DF 28 吉田 朋恭
MF 11 ジュニーニョ
MF 14 谷内田 哲平
FW 29 矢野 貴章
FW 37 根本 凌
FW 9 瀬沼 優司

54分 植田→谷内田
69分 髙萩→ジュニーニョ
69分 宮崎→矢野

 

▼甦った栃木の強プレス

プレス強度が爆上がりだった。覚悟と勇気に満ちていた。腹を括った、と言い換えてもいいかもしれない。

佐藤も西谷も植田も髙萩もスタメン出場はそれぞれ久しぶりのこと。前節大宮戦(●1-3)で強度不足に陥った反省も踏まえ、彼らがピッチ上で強度を引き上げてやってやる感を放出させるのに充分過ぎる理由がある。

宮崎を頂点に、宮崎が、植田が、髙萩が追い、二列目の西谷と佐藤が何度もボールを刈り取った。37分に植田が奪った先制点に繋がるショートカウンターも、相手ボランチに入るボールに背中から佐藤が猛烈なプレスを掛けたことが発端となっている。

髙萩が言った。

「(佐藤、西谷のダブルボランチは)守備の推進力、強度が持ち味。そこでボールにチャレンジできることは前でプレーする選手にとってはすごくありがたい。練習試合も含めて組むことが多い二人だったので、お互いに理解しているし、長所を活かしてプレーしてくれるのでやりやすかった。今日の試合のキーになっていた二人だと思う」

長崎は前半3-4-1-2の布陣だった。3バックの栃木とミラーゲーム化し、栃木の選手たちが自分の目の前の相手にバシバシと当たれた。長崎があまり背後へのボールを入れずに手前のボランチらを使おうとする傾向が強かったことも、栃木にはプラスに出た。

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