「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

くすぶる宮崎鴻を変えた言葉。「チャンスは毎日転がっている」【トピックス】(22.9.2)

▼ミスをするのが怖かった

「今は迷いなくプレーできているし、自分を信じて動けている。いい感じで流れに乗れていると思います」

直近の秋田戦で2ゴールを奪い、ますます上昇気流に乗る宮崎鴻。

駒澤大学から加入したルーキーイヤーは順調な滑り出しとはいかなかった。途中出場からチャンスをもらっても、存在感のあるプレーを示せない苦しい日々が続いた。

痛恨だったのは18節町田戦(〇1-0)だ。

宮崎は、逃げ切り策として終了間際に投入されたが、相手コーナーフラッグのエリアでボールキープし、時間を消費するべき場面でボールタッチのミスを犯してしまい、みすみす相手にボールを明け渡してしまった。スタジアム中から「おいっ」と突っ込まれるようなある種の珍場面であり、宮崎にとっても信じられない、痛恨のミスだった。

「どこか気持ちが入り切れていない。そういう時期だったと思います」

この試合を境に、宮崎はベンチにすら入れない日々に突入していく。厳しい現実である。

「ミスをするのが怖いんです」

(残り 1403文字/全文: 1829文字)

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