「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

水も漏らさぬソリッドな守備、そして渾身のカウンターにすべてを懸けろ。【J2第20節 東京ヴェルディ戦 プレビュー&コラム】(21.6.25)

前節は長崎に0対2。ゴール前の精度の差を見せつけられ、5試合ぶり敗戦となった。次節は東京ヴェルディとのアウェイ戦に乗り込む。4連勝中と勢いに乗る相手だが、スタイルを尖らせる同士の矛盾対決は激しい攻防の連続になるだろう。その中に必ず勝機はある。20節東京V対栃木は味の素スタジアムにて18時にキックオフを迎える。

 

PICK UP 試行錯誤のカウンターに光は見えるか?

 

▼ベースはそのままに攻守の細部を詰めたい

前節長崎戦が終わってから選手たちの声を拾っていけば、皆一様に同じ答えが返ってきた。例えば、矢野のコメントは過不足がない。

「僕らはどこと対戦しようとやることは変わらないし、積み重ねながらまた次に向かっていきたいと思います」

立ち止まることなく、揺るぎなく続行せよ、である。

そういえば、秋田の吉田謙監督が前節新潟に0対2で敗れた試合直後に「我々は継続することを継続する」とまたまたらしいコメントを残されていたが、その考え方は理解できるし、栃木にとっても同じこと。

次節東京ヴェルディ戦に向けて詰めるべきは、前節までの戦いを継続しつつ、攻守におけるゴール前の精度を高めることだ。

今週のトレーニングでチームが攻撃のいわゆる「二手目、三手目」に注力しているのはレポートのとおり。

一方、守備の精度も曖昧にはできない状況だ。現状は、結果として2試合連続で先手を取られている。前々節大宮戦(△1-1)はリスタートから先手を奪われ、前節長崎戦(●0-2)は質のあるクロスから先制点を喫した。3試合連続クリーンシート中だった頃と比べれば一歩後退している。

 

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