「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

肝は球際やセカンドバトル。今節こそ先手を取り、6試合ぶり勝利を。【J2第12節ギラヴァンツ北九州戦プレビュー&コラム】(21.5.4)

前節はアウェイで磐田と対峙し、接戦を落として8試合ぶり敗戦を喫した。中3日で迎える今節はホームにギラヴァンツ北九州を迎え撃つ。最下位と調子が上がらない相手に是が非でも勝点3がほしい戦いだ。栃木対北九州の第12節は5日16時からカンセキタジアムとちぎでキックオフを迎える。

 

▼もう一度、際の強度を高めたい

前節磐田戦を振り返るときにもったいないと感じるのは3失点目、CKのセカンド対応でブロックできずにゴールを許したことだ。

田坂和昭監督が「ボールに対して面をつくってゴール幅までしっかりとブロックをつくれば当てられる」と振り返っている。たとえ攻撃性が向上しようと、どんなメンバー構成だろうと、栃木が最低限やるべきはそれら細部で取りこぼさないことだ。今季3連勝をした試合ではその細部がきっちり詰められていた。栃木の魂はその細部にある。

今季も11試合を消化したが、2点差以上の試合は開幕節のみ。あとはどの試合も僅差勝負。磐田戦も3失点目はいらない失点で、際の強度を保てていれば、最低限の勝点1が拾える試合だった。田坂監督が言う。

「そこはもう一度選手たちに話をしないといけない。修正できると思います」

戦いの大枠は継続あるのみだが、勝点を左右する以上、細部を締め直さないといけない。二度目の3連戦の2戦目、前節の敗戦や疲労の蓄積も踏まえて、多少のメンバーチェンジはあるか。

 

今節の北九州戦も、引き続き、勝つための細部を徹底できるかが大きなポイントになるだろう。

北九州は現在最下位。リーグで唯一1勝に留まっており、昨季のチーム力が戻ってきているとは言えない現状がある。周知のとおり今オフ、ディサロ燦シルヴァーノ、町野修斗、鈴木国友、國分伸太郎といった主力選手たちをごっそりと引き抜かれて迎えた今季は苦しい状況が続く。

「それでも髙橋大悟、針谷岳亮といった質のある選手たちが残っているので注意が必要」(田坂監督)

前節のゴールシーンは髙橋がペナルティエリア内でみせた質のあるプレーから同点ゴールを導いた。ちなみに、ゴールを決めた乾貴哉は栃木の乾大知の実弟である。

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