「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

“苦手なスタイルの相手”との戦いに見える進歩と、ここからの展望。【J2第7節 SC相模原戦レビュー】(21.4.12)

2021明治安田生命J2リーグ第7節

2021年4月11日14時キックオフ 栃木県グリーンスタジアム

入場者数 2,919人

栃木SC 0-0 SC相模原

(前半0-0、後半0-0)
得点者:

天候 晴れ
気温 17.4
湿度 32%
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 1 川田 修平
DF 5 柳 育崇
DF 22 小野寺 健也
DF 26 面矢 行斗
MF 17 山本 廉
MF 25 佐藤 祥
MF 14 西谷 優希
MF 10 森 俊貴
FW 19 大島 康樹
FW 29 矢野 貴章
FW 11 ジュニーニョ
控えメンバー
GK 15 岡 大生
DF 36 乾 大知
MF 13 松岡 瑠夢
MF 16 菊池 大介
MF 37 上田 康太
MF 41 松本 凪生
FW 32 畑 潤基

25分 佐藤→松本
74分 ジュニーニョ→畑

 

▼途中からペースを握られた前半

堅い守りと縦に速い攻撃。両チームが矜持とする戦いのぶつかり合いは、予想した展開のままスコアレスで90分間が終わった。

 

栃木は矢野、相模原はユーリが前線のキーマン。

前半の栃木の狙いは、相手の3バックに対する定石と言えるものだった。

自陣でボールを奪ったときに、矢野が相手のアンカーやウィングバックの背後であり相手3バックの脇のスペースに流れながらボールを受けて何度も起点を作り、そこに森やジュニーニョが絡みながらカウンター気味にボールを運ぶことができていた。その先の精度は得点の可能性を上げるために必要だが、その手前についてはスムーズに構築できていた。

前半の終了間際には、やはり矢野がサイドに流れながら起点を作ったあと、右SB大島が深い位置まで駆け上がってクロスを上げ切ったチャンスがあるが、前半は回数そのものが少なかった。

 

前半の中盤頃まではセカンドボールも前向きに拾って二次攻撃を仕掛けることができていたが、30分過ぎからペースは徐々に相模原へ。

31分、相手FKからユーリに右奥で起点を作られ、夛田の右クロスにCB梅井に飛び込まれたサインプレーにはヒヤリとさせられた。決定機だった。

ユーリのパワー感と相模原の背後へのシンプルな狙いに対して、栃木のDFラインが前半の途中から徐々に後ろに重くなっていった印象だった。

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