何はともあれ、待望の初勝利。【J2第4節 モンテディオ山形戦レビュー】(21.3.22)
2021明治安田生命J2リーグ第4節
2021年3月21日14時キックオフ NDソフトスタジアム山形
入場者数 6,242人
モンテディオ山形 1-2 栃木SC
(前半1-1、後半0-1)
得点者:43分 加藤大樹(山形)、44分 森俊貴(栃木)、90+3分 柳育崇(栃木)
天候 晴れ
気温 15.5℃
湿度 75%
ピッチ 良、水含み
<スターティングメンバー>
GK 1 川田 修平
DF 5 柳 育崇
DF 4 髙杉 亮太
DF 26 面矢 行斗
MF 17 山本 廉
MF 25 佐藤 祥
MF 14 西谷 優希
MF 10 森 俊貴
FW 19 大島 康樹
FW 29 矢野 貴章
FW 11 ジュニーニョ
控えメンバー
GK 15 岡 大生
DF 36 乾 大知
MF 13 松岡 瑠夢
MF 16 菊池 大介
MF 37 上田 康太
MF 41 松本 凪生
FW 32 畑 潤基

58分 ジュニーニョ→畑
69分 山本→松岡
69分 佐藤→松本
90+5分 森→乾
▼蹴ってこない山形に栃木の強みがさく裂
山形は蹴ってくるか、繋いでくるか――。
蹴ってくる相手に開幕3連敗を喫した栃木にとって、それが大きな命題だったが、蓋を開けてみれば、山形はしっかり繋いできた。前に掛かろうとする栃木の矢印を後ろ向きに裏返すようなボールを入れてくる回数は少なかった。
昇格候補と呼ばれる強者山形には山形なりの事情があり、矜持がある。
そのような相手に対し、栃木の強みは出やすかった。
昨季から所属する選手たちがベースとなった栃木が”栃木らしさ”を全身にまとった試合だった。守備のベースが見えた前節甲府戦のスタメンに森らが加わり、栃木スタイルの強度が染みついた昨季のメンバーが9人並んだ布陣だった。
立ち上がりからハイプレスのギア全開で飛び込んでいくと、11分、12分、18分と立て続けに前で奪い切ってショートカウンターを発動。昨季同様、フォワード勢の矢野やジュニーニョが相手ボランチをケアしつつプレスのスイッチを入れ、両サイドのSHやSBが高くせり上がるようにしながら圧力を掛けていく形は変わらない。
トップ下に入ったジュニーニョが相手ボランチを消しながらプレス&プレスバックするプレーで存在感を発揮できたことは大きな収穫だ。田坂監督が言うとおり、戦術理解に長けており、かつ運動量が豊富。ブラジル人選手らしく球際で足が伸びるので相手ボランチに入るボールによく足を引っ掛け、ショートカウンターを発動する起点になれていた。
ただ、チームとして奪ったあとのショートカウンターの精度やパワーはまだまだ。奪ったあとの攻撃ルートにもっとコレクティブさやスムーズさがほしいが、現状ではスピード感や鋭さを欠き、ゴールへのベクトルの強さも感じない。
栃木のハイプレスに対し、今季の昇格候補と推される山形は苦しんでいたものの、巧みな一面はあった。栃木のハイプレスの連動が少しでも遅れたときには何度もチャンスにありついていた。
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