昇格候補との戦いで見えてくる勝負をわける精度。【J2第24節 V・ファーレン長崎戦レビュー】(20.10.5)
2020明治安田生命J2リーグ第24節
2020年10月4日18時キックオフ 栃木県グリーンスタジアム
入場者数 2,701人
栃木SC 0-1 V・ファーレン長崎
(前半0-1、後半0-0)
得点者:14分 名倉巧(長崎)
天候 曇り
気温 21.3℃
湿度 83%
ピッチ 全面良芝
<スターティングメンバー>
GK 50 オビ パウエル オビンナ
DF 33 黒﨑 隼人
DF 23 柳 育崇
DF 30 田代 雅也
MF 17 山本 廉
MF 25 佐藤 祥
MF 5 岩間 雄大
MF 15 溝渕 雄志
FW 9 エスクデロ 競飛王
FW 18 森 俊貴
FW 8 明本 考浩
控え
GK 1 川田 修平
DF 40 井出 敬大
DF 6 瀬川 和樹
MF 14 西谷 優希
FW 19 大島 康樹
FW 20 韓 勇太
FW 29 矢野 貴章

46分 黒﨑→瀬川
61分 佐藤→西谷
76分 エスクデロ→矢野
86分 山本→大島
86分 岩間→韓
▼スコアだけが足りない
「しっかりと引っ掛けることもできたし、我々らしいサッカーはできていたので、あとはどうやって点を取っていくのかだと思います」(田坂監督)
改めて映像を見返しても同じような感想になる。
前で引っ掛けるシーンは多々あった。その反面、プレス連動が間に合わずに相手に掻いくぐられたときには大ピンチを迎えるのだが、90分トータルの収支はプラスのように思える。
アグレッシブな戦いにはリスクが潜む。そのリスクを最小限にヘッジしながら試合を進められている。が、スコアだけが足りない。
立ち上がりから栃木らしいハイプレス連動で押し込むと、エスクデロのボールキープから9分に黒﨑がミドル、直後に溝渕がバーを弾くシュートを放つも得点に至らない。振り返ると、ここで決めたかった。
逆に14分、相手のファーストチャンスから失点を喫してしまう。
確かに、黒﨑のパスミス、ボランチのボール奪取失敗、CBの股下コース、GKオビのポジショニングなど複数のミスが重なったシーンだが、ゴールを決めた名倉が「ファーストタッチのコントロールミス」と明かしたように、イレギュラーな状況が長崎にプラスに出た感はあった。
先制を許したあとは長崎が勢いをもって前がかりに来たこともあり、栃木は奪ったボールを明本やエスクデロに繋げようとしても、カイオ・セザールやフレイレらの素早いプレス&プレスバックの前に、なかなか起点を作らせてもらえなかった。
ただ、それでも動じずにやるべきを愚直に遂行できていたように思う。
(残り 4949文字/全文: 5983文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ