「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

群馬の本ができたのは、ネイツ・ペチュニクのあの歴史的ゴールのおかげだった?!【北関東ライター通信】(20.5.1)

何やらザスパクサツ群馬カラーの本が届いた。著者名は伊藤寿学。北関東アミーゴーズの一人、群馬番記者である。さっそく連絡を取った。

 

 

▼群馬で前商の奈良先生を知らぬ者はいない

鈴木
この前、なんか献本がありまして。内外出版社さんから。

伊藤
ああ、届いたんだね。

鈴木
まだ読んでないんですけど、終わりに、だけ読みました。伊藤さん本出しちゃったらしいじゃないですか。で、初日、Amazonで売り切れ。

伊藤
予想以上の売れ行きでねえ。

鈴木
Amazonの入荷数が少なかったんじゃないですかね。

伊藤
いや、みんな家にいたからだろうね。

鈴木
それが功を奏した。

伊藤
そうそうそう。タイミング的にどうかなと思ったけどみんな家にいて、ネットで買ってくれて、いいスタートになったかなと。

鈴木
『ザスパクサツ群馬 社長・奈良知彦「人生最後の大勝負」』。これはギャンブルかなんかの話ですか?

伊藤
違うわ。あのねえ、栃木の人は知らないと思いますけど、奈良社長なんですよ。前商(前橋商業高校)の元先生だったんですよ。奈良先生といって群馬で知らない人はいない。

鈴木
そうなんですか。前育(前橋育英)の山田先生とはどっちが上ですか?

伊藤
年齢的には奈良先生のほうが5歳上かな。群馬サッカー界の歴史を切り開いた人。

鈴木
山田先生が前育で全国への道を作る前に、前商で。

伊藤
そう。奈良先生が全国への道を切り開いて、そこに後から前育が追いかけていった感じかな。

鈴木
その奈良先生がJ3に落ちたときに群馬の社長になったと。

伊藤
まさかの社長就任ですよ。

鈴木
この人しかいないと。

伊藤
布さん(現松本山雅監督)を奈良先生と山田先生で連れてきたんですよ。

鈴木
布さんは高校サッカー界の大先輩の二人に連れていかれたのですね(笑)

伊藤
そう。二人から説得されて群馬に来たと。布さんが来て、群馬の監督になったときに、奈良先生はまだ外部アドバイザーという立場だったんだけど、布さんだけ監督にするわけにはいかないだろう、とクラブに入る流れになったんですよ。

鈴木
今回、布さんは山雅に持っていかれちゃったじゃないですか。それはいいんですか?

伊藤
奈良先生は布さんのすべてを知っている人だし、布さんは群馬で結果を残したので、次のチャレンジに送り出すという応援の意味で送り出したんだ。

鈴木
なるほどね。この「乾坤一擲」というのは。

伊藤
文字通り、人生の大勝負。2018年、布さんの監督就任と奈良先生の社長就任の会見は同じタイミングでやったんだけど、奈良先生はこの乾坤一擲を持ち出して、人生の大勝負に出ます、と宣言して2018年シーズンが始まった。

鈴木
なるほどねえ。

伊藤
栃木がJ2に復帰した年ですよ。

鈴木
ああ、入れ替わりでしたね。我々がペチュニクのゴールで沼津と引き分けてJ2復帰。あのゴールまで群馬はJ2に生き残る予定だった。

伊藤
そう、あのゴールがなかったらこの本はなかったかもしれない(笑)。

鈴木
ペチュニクが決めていなければ、栃木はJ3残留、群馬はJ2残留。この本はなかった。つまり、栃木のおかげで生まれた本。

伊藤
そういうことになるね(笑)。

鈴木
ということは、僕にも印税が入るということですか?

伊藤
入るわけねえだろ(笑)。

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